企業インタビュー

ワンダーテーブルが海外でフランチャイズビジネスを成功させるために、実践していること~ワンダーテーブル・秋元巳智雄社長

2018年07月30日

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株式会社ワンダーテーブルは、プライムリブ専門店「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」(以下、ロウリーズ)、シュラスコ料理専門店「バルバッコア」など国内で51店舗を展開し、一方、オリジナルブランドの天ぷら専門店や、しゃぶしゃぶ・すき焼き専門店などで積極的な海外進出を続け、現在、世界8カ国に67店舗(2018年6月時点)を出店している。

ワンダーテーブルが掲げる「2020年に国内外合わせて10か国・150店舗を超える店舗数」という目標には、それを実現可能にする明確な人とブランドの成長戦略があった。

信頼できる現地パートナーにブランド・ノウハウを提供

ワンダーテーブルの代表取締役社長秋元巳智雄氏は、外食企業が海外進出する背景を「目指すというより、進出せざるをえないのがここ数年の状況」とみる。

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株式会社ワンダーテーブル
代表取締役社長 秋元巳智雄氏

「人口動態やGDP見通しをみても今後、国内の外食市場が縮小していくのは明らかです。そのため、戦略のひとつとして海外進出のトライアルをしている企業が増えているわけですが、なかなか思うようにいかないところも多いというのが現況でしょう。

弊社の海外事業は、今ほど外食企業の進出が盛んではなかった約20年前、台湾に合弁会社を設立したのがはじまりです。決して順風満帆だったわけではなく、まさに今、多くの企業が抱えているであろう海外進出の苦労や悩みを、弊社も経験し乗り越えてきました」

ワンダーテーブルは海外事業として現在、しゃぶしゃぶ・すき焼き食べ放題の「モーモー・パラダイス」「鍋ぞうプレミアム」、天ぷら店「天吉」を主力に、イタリアンも含めた3業種6ブランドを展開している。その進出形態は、ブランドの商標やノウハウを提供し、現地にオペレーションを任せるライセンス・フランチャイズ方式がメインだ。

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モーモーパラダイス(タイ)

「国によっては外国企業の出資に様々な規制や条件があり、資本を出すジョイントベンチャーの形がとりづらいケースもあります。その国の労務規定も知らない状態で一から現地法人を立ち上げるより、フランチャイズを選択するほうが弊社のビジネスモデルにはあっています。

長年の経験から、現地のことを良く知るパートナーにスタッフの人材の選定や時給の設定、さらには店舗の物件選定まで任せてしまうほうが失敗の確率も低いという判断に至りました。それだけに、現地パートナーと契約を結ぶ前に、経営者同士でいかに信頼関係を築けるかが非常に重要です」

強い信頼関係に裏打ちされ、任せられるところは、積極的に現地パートナーに任せているワンダーテーブル。しかし提供する料理やサービスについては決して任せきりにしないという。


3店舗以上を経営者れている飲食店様

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