世界でたたかう外食企業

台湾でもすぐに辞めない人材を確保するには?(インテリジェンス台湾)

2014年04月08日

20140408_intelligence_taiwan_main

今回は、台湾の人材市場事情に迫ります。日本の人材サービス売上首位の企業で、台湾でも年間300人の人材紹介をしているという台灣英創管理顧問股份有限公司(インテリジェンス台湾)を訪問しました。中国、東南アジアにまたがる海外ネットワークを活かし、国境を超えた人材紹介も可能という、多国展開を目指す企業の強い味方です。上海と蘇州にも勤務経験をお持ちで、中華圏の人材市場にくわしい川瀬正晃総経理に伺いました。

【Q】会社の沿革を教えてください

1973年に、弊社の篠原欣子現会長が、豪州で知った人材派遣サービスをヒントに日本で実践したのが始まりです。当時は外資系企業が日本に進出していた時代であり、英語の翻訳や通訳をメインにした外資系企業向け派遣を主としておりました。

【Q】台湾進出のきっかけを教えてください

台湾進出以前に進出していた上海と香港で、中華圏での包括的な人材紹介サービスのニーズを感じたため、台湾に拠点を広げました。台湾には日系企業が求めるような言語能力・人柄の人材が多く、これまでに台湾の人材を中国大陸や香港、日本などに紹介したというケースもございます。

現在、日本で台湾の存在感が年々高まり、日本のインテリジェンスやテンプスタッフの得意先様が台湾に進出するケースも増えています。その際に台湾でお手伝いをできるという意味でも、台湾に拠点があるということは非常に重要であると考えております。

【Q】台湾で事業をするにあたり、苦労した点を教えてください

比較対象が中国になりますが、会社登記等の手続きや投資額の面においても台湾進出は比較的難しくなく、苦労という苦労はそれほどなかったように思います。進出を検討されている日系企業の皆様にも安心して来て頂けると感じています。

【Q】会社設立前後は、どのように人材を確保すればよいでしょうか?

20140408_intelligence_taiwan_001

インテリジェンス台湾には1万人が登録している

台湾では、新しく進出してきた企業会社は登記が完了するまでは社員を雇用できませんので、紹介予定派遣の利用をおすすめします。

会社設立前は弊社から必要な人材を派遣させて頂き、設立後に直接雇用の正社員として採用していただくという流れになります。

【Q】台湾における主な取引先を業種別に教えて下さい

取引先の割合としては、メーカー35%、サービス業20%、商社15%、建築・不動産12%、コンサル系10%、その他8%という比率です。
現行取引先800社のうちの99%は日系企業となっております。

この中でも、飲食関係は伸びていますね。みなさん台湾での日本式サービスの提供を目指しているので、従業員向けにマナー研修を依頼されることもあります。

【Q】どのような人材を紹介していますか?

現在は、日本語学科出身の事務系の方が多いですね。理系の職種や財務など専門性と日本語可という条件となると、事務系の人材に比べて、ご紹介できる人材が減ってしまいます。ニーズに十分に応えられるよう、今後は、管理職や技術者といった人材の募集も強化していく予定です。

【Q】台湾人の得手不得手はありますか?

結果重視の考え方の人が多く、過程を説明することが苦手な人が多いように思います。日本人よりも、結果も気にせずチャレンジする傾向がありますね。

また、サービス精神が旺盛です。語学に関しては英語も日本語も得意という人が多い傾向にあります。

【Q】台湾に進出した日系企業が陥りそうな問題点はありますか?

20140408_intelligence_taiwan_002

お話を伺った川瀬総経理

一番よく起こる問題は、「海外だからしょうがない」と、台湾で日本と同じクオリティはできないと諦めてしまうことです。

自社のサービスや良さを改めて理解し、なにが足りないかと追求し続ければ日本以外の環境でも日本と同様のサービスを実現できるはずです。「海外ではできないものだ」という考えになると、日系企業としての強みを活かせなくなり、海外に出てきた意味がなくなってしまうと思います。

【Q】スタッフを雇用する際、どんなことに注意すればよいでしょうか?

企業のビジョンや思いに共感してもらえるかどうかに注意するとよいでしょう。

弊社の場合、会社のビジョンや姿勢を一番初めにしっかり説明した上で、応募する意思があるかどうかの確認をしています。そこが一致していなければ、就業期間は長くは続きませんので、ここには時間をかけます。

また雇用した後も、「台湾は元々転職率が高い国だから辞めていくのはしょうがない」という考え方を持つのではなく、人が辞めて行かないような魅力的な会社になっていこうという考え方が大切です。

インテリジェンス台湾

2007年にテンプスタッフの台湾現地法人として設立、2014年6月には、日本における人材紹介サービスのブランド「インテリジェンス」(中国語圏においては「英創」)に社名を変更し、800社に人材紹介・派遣サービスを提供している。登録者数は約1万人。中国、東南アジアなど11カ国にまたがるネットワークで構築したデータバンクから、国境を越えた人材の紹介も可能。そのほか人事制度の構築といった人事業務アウトソーシング、マナー研修や台湾人幹部クラス向けのセミナーの開催など、時代のニーズに合わせたサービスを展開している。

業種:人材紹介・紹介予定派遣・人材派遣・業務支援サービス 店舗数:1 従業員数:14名
本社所在地:10457 台北市中山區南京東路二段101號 長盛大樓 10樓
お話:川瀬正晃 総経理

海外進出について問い合わせる

世界でたたかう外食企業 バックナンバー

関連タグ

『BtoBプラットフォーム』とのID統合について

海外進出コンテンツ

クレディセゾンの支払代行サービス
フーズチャネルコンテンツガイド