世界でたたかう外食企業

タイで食材の鮮度を保つ定温輸送を実現!(コウノイケ・エクスプレス)

2013年12月17日

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タイ・バンコクを拠点に、定温の食品物流サービスを提供しているコウノイケ・エクスプレス様。トラックの位置情報や温度も管理できる日本式のシステムを導入し、徹底したスタッフ管理で日本同様のサービスをタイで実現しています。今回は、タイの食品物流事情についてお伺いしました。

【Q】タイでの事業内容全般をお教えいただけますでしょうか?

約3000坪の定温倉庫と温度管理ができるトラック11台で保管・配送一体の物流サービスを提供しています。管理には日本と同じシステムを導入し、全車の現在地や温度を常に把握しています。何か問題が発生した際も、すぐに情報開示ができるようにしています。

【Q】タイ進出の背景をお聞かせください

弊社は約20年前のアメリカを皮切りに、物流事業の海外展開を続けております。タイでは、2009年に海上輸送を中心とする「KONOIKE ASIA (THAILAND)」を設立しています。

タイを選んだ理由は大きく二つあります。一つはバンコクが東南アジアの経済の中心地であるということ。もう一つは、カンボジアやラオス、ミャンマーといった発展が見込まれる地域にネットワークを広げる足がかりになる国だと考えているからです。

【Q】物流会社として海外展開をするにあたり、どのようなご苦労がありましたか?

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服装チェックも徹底的に実施

スタッフの定着率ですね。日本と違い、タイの人々は企業への忠誠心が低いです。また、タイでは配送ドライバーは社会的ステータスが低い職種とみなされがちです。会社の顔であるドライバーがきちんとしたサービスを提供できるよう、飲酒・麻薬チェックや制服、社内教育を徹底しています。

【Q】日本と比較したときのタイの物流事情の違いと、御社の強みを教えてください

ドライバーの業務内容が大きく異なります。日本では、トラックが目的地に到着したらドライバーの手で荷物を渡すところまでやりますが、タイでは地点から地点に運ぶだけというのが一般的です。ドライバーが何を運んでいるのか把握していないということも多々あります。

その点、弊社のドライバーは、飲食店に運ぶ場合は冷蔵庫に商品を陳列する、スーパーに納品する場合はラベルを貼って古いものを回収するなど、問屋さんのドライバーがやるような業務もしています。タイの運送専門会社でここまでしている、という企業は非常に少ないようです。

また設備面では、タイではまだ温度管理機能のあるトラックが少なく、氷を入れて運ぶトラックが主流です。その点、弊社の定温倉庫、温度管理機能付きトラックは大きな強みになっています。

【Q】現地企業のサービス品質や料金はどのようなものなのでしょうか?

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お客様を第一に考え、サービスを提供

タイの物流業界のサービスは「悪かろう安かろう」、というのが実態です。顧客となる企業は価格が安い所に流れていくため、価格面の競争力では苦戦しています。それでも、多くの企業さんから「問題発生リスクを含めたトータルコストで安い」といった評価をいただいております。

【Q】現地の顧客企業はどのような点が日本と異なりますか?

タイの現地企業は、現場認識が甘いという点ですね。日本では、メーカーの物流担当者は物流の現場をよく理解していますが、タイの企業の場合、物流を担当するスタッフは事務ばかりやっていて、物流の現場を知っている人はほとんどいません。現場と担当者の意見が大きく違います。

【Q】日系企業のお客様も多いのではないかと思うのですが、どのような企業・業種がいらっしゃいますか?

飲食品メーカーさんが多いですね。輸送しているものの99.9%以上が食品です。日系、地場系両方の企業さんに利用いただいており、比率はだいたい半々です。

【Q】タイの日本食事情と、今後のビジネスの展望はどうでしょうか?

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お話をお伺いした若山様

お寿司屋さんがどんどん増えており、タイ人の中にも鮮度の高いお寿司の違いがわかる人が増えています。企業が食べ物の管理方法が味に出ると知り、お客さんの口に入るまで食品の鮮度を落とさないという意識を持つようになれば、定温輸送のニーズは高まると思います。

【Q】タイでの生活はどのぐらいになりますか? 生活者としてのタイはいかがでしょうか?

タイには2011年11月に赴任しました。これまで海外旅行にも行かず、海外には縁がなかったため、初の海外生活は戸惑いがありました。しかし、バンコクに関しては日本人も多く、言語がわからなくても生活できる環境が整っています。思ったより過ごしやすく、タイは好きですね。

KONOIKE EXPRESS(THAILAND).Co.Ltd

大阪の総合運輸会社、鴻池運輸株式会社のタイ現地法人。2012年に定温倉庫を設置、2013年1月に温度管理機能付きトラック11台を導入し、冷蔵、冷凍、ドライ、定温の物流体制を構築。日本でのノウハウを生かした管理体制で日系・現地の飲食品メーカーから信頼を得ている。将来的にはラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなどへのクロスボーダー輸送網構築を視野に入れている。

業種:物流業 店舗数:1 従業員数:9名
本社所在地:35/29,MOO9,BangnaTrad19km,BangChalong,Bangplee,Samutprakarn ,Thailand
お話:若山優太 氏

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