企業インタビュー

広島生まれの「らーめん ばり馬」。シンガポールの直営店が担う重要な役割(ウィズリンク)

2016年12月27日

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2012年に出店したシンガポール1号店の
「ばり馬タングリン店」

日本人スタッフを配置し、日本と同じ店舗運営を行うことで、来店された方に、ばり馬ブランドの魅力をお伝えすることが目的です。2014年には、シンガポールで高品質なサービスを提供する店に贈られる、『Top25 Prestige Award 2014』という賞をいただくことができました。

【Q】進出までにどのような準備をされましたか

まずは、現地に合わせたメニュー商品開発です。日本と同じ材料でやろうとすると、輸出コストや賞味期限、食材の冷凍保管場所などコストがかさんでしまいます。そのため、日本から常温で輸送できるスープを完成させました。味に関しては、日本よりマイルドで濃厚な味が好まれるため、塩分、油分、糖度などを調整しています。

その他、派遣する日本人への英語接客訓練、現地物件・市場の視察、食材供給業者の調査など、様々なことを行いました。

【Q】特に苦労された点を教えてください

現地と日本本社との温度差ですね。日本にいるときは気付きませんでしたが、日本はビジネスの意思決定が遅い。海外ではだいたいの検討材料があれば、即決します。即決しても大きな間違いはない、と考えるのです。ところが日本では、熟考して決めないとミスする可能性がある、という考え方をします。当初はそこに苦労をしました。

現在では、日本の本社へ何度も繰り返し説明を行ったことで、意思決定を早めてもらえるようになりました。

【Q】今後の展開についてお聞かせください

東南アジアを中心に店舗を増加させていき、その後はヨーロッパや中東、アメリカなどに広げていきたいと思っています。

ただ弊社では、スープを日本から輸出しています。それは味のブレをなくし、店舗での仕込み作業を減らすためです。そのため、進出先はスープの輸入が可能で、ある程度の経済規模がある都市としています。人口と日本食店の数、今後の経済の見通しを調査し、1人あたりの名目GDP5,000ドル以上、といったところが基準ですね。東南アジアは経済成長が著しいため、そうした都市が今後ますます増えると思います。

【Q】今後進出を考えている企業にメッセージをお願いします

海外市場はとても魅力的に映りますが、事前の調査を満足にしないまま、簡単に出店を決めた結果、結局は短期で撤退する、といった企業を多く見てきました。

海外での成功の第一条件は、店舗を管理する日本人スタッフが現地に安定して駐在できるかどうかだと考えます。また、現地スタッフとの良い人間関係が築けるか、という点も重要です。

まずは現地の文化にどっぷりとつかり、相手国の政治、経済、文化、社会を理解するだけの柔軟性と機転が必要だと思います。そしてさらに、その国の成り立ち、歴史を理解し、現地から歓迎された上で、愛されるようにビジネスを行う事が必要だと思います。

株式会社ウィズリンク

外食を通じて「夢と感動を創造する」をテーマに、「最強濃厚らーめん ばり馬」など3つのブランドを運営。社会貢献を志に掲げ、国内及び海外のフランチャイズ加盟店とともに、今後も更なる成長を目指す。

業種:飲食業 店舗数:76(うちシンガポール2) 従業員数:300名
本社所在地:広島県広島市安佐南区伴南1丁目5-30-2
お話:江口順爾氏

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