企業インタビュー

インドネシアの唐揚げ専門店。現地進出の専門家がノウハウを活かして開業(JAPASIAN)

2016年09月13日

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今回は、インドネシアで唐揚げ専門店「ZAN-GI(ザンギ)」を運営する株式会社JAPASIAN(ジャパジアン)へのインタビューです。インドネシア進出の支援業務を手掛ける専門家でもある同社は、なぜ「唐揚げ」を選んだのか? インドネシア市場の魅力と海外展開を進める流れについて、海外事業開発部ディレクター・椿光一氏に伺いました。

【Q】事業内容について教えてください

弊社は2014年の5月に創業し、インドネシア国内で3つの事業を展開しています。1つめはインドネシアへ進出をお考えの企業に対する進出支援事業です。2つめは進出済み企業へのマーケティング支援事業を行っています。そして3つめが飲食事業です。

【Q】なぜ、インドネシアで事業を始められたのですか?

創業前に東南アジアの数カ国を視察し、「これからの日本は、より積極的に外へ出ていかなければならない」と肌で感じました。そして“日本の素晴らしさをアジアへ伝える”というミッションを掲げ、代表の小林と共にJAPASIANを創業しました。

インドネシアを選んだのは、3つの理由があります。1つめは、成長する東南アジアの中で約2億5千万人と最も人口が多く、潜在的な市場規模が大きい点です。2つめは、世界最大のムスリム国家でありムスリムマーケットに展開するためのノウハウが得られると考えたから。そして、3つめは、日本ブランドに対する信頼度が高く、今後の日本にとって重要なマーケットとなると感じたからです。

【Q】飲食事業を始めたきっかけを教えてください

日本が世界で戦っていける武器はいくつかありますが、その中でも食文化は強烈な武器になると感じていました。BtoB(企業間取引)事業で進出企業を支援するだけではなく、自ら一般消費者向けに飲食事業を展開することで得られる知識・経験も多いと考え、現地での飲食事業展開に踏み切りました。

【Q】なぜ、「鶏の唐揚げ」だったのでしょうか?

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日本語で「いただきます」と書かれた
遊び心のあるパッケージ

業態を検討する段階では、いくつかの日本食が候補として上がっていました。最終的に唐揚げを選んだのは、インドネシアにも“アヤムゴレン”と呼ばれる鶏肉を揚げた料理があり、受け入れられやすいと考えたからです。「アヤムゴレンと唐揚げの違いがわかってもらえるか」という懸念もありましたが、テストマーケティングを行い、違いは伝わると判断しました。

また、気軽に食べられるテイクアウト形式の導入や、インドネシア人が大好きなサンバルなどのソースと併せて提供するなど、販売方法にも工夫ができると考えました。他にも、鶏肉は素材調達の安定性が高く、主な客層となる中流階級向けに価格を抑えて提供できる点も、唐揚げを選ぶ上でプラスの判断材料になりました。

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