企業インタビュー
2016年02月23日
今回は、シンガポールで日本をテーマにした催事場「WAttention Plaza(和テンションプラザ)」を運営するPromote Japan Enterprise Pte Ltdへのインタビューです。WAttention Plazaは、2014年秋シンガポールの大型ショッピングモール、Jurong Point(ジュロンポイント)の地下1階にオープンし、地元シンガポール人から人気を集めています。催事場を利用したテストマーケティングや、シンガポール市場の魅力についてお伺いしました。
【Q】事業内容について教えてください
日本関連商品の物産展や即売会、試食・試飲会、各種プロモーションなどが行える、常設の催事スペース「WAttention Plaza」の運営を行っています。
弊社は、シンガポールで和食チェーンを経営する「RE&S社」、現地在住日本人向けに日本語情報誌を発行している「Minook International社」、海外10カ国で日本を紹介するフリーマガジンを発行する「和テンション株式会社」の3社によるジョイントベンチャーです。それぞれの企業の知見をWAttention Plazaの運営に活かしています。
【Q】WAttention Plazaについて詳しく教えてください
シンガポール西部、Boonlay駅直結のショッピングセンター「Jurong Point」内にあります。Jurong Pointは、月平均500万人以上の人が利用するシンガポール最大規模のショッピングセンターです。地下1階にある日本食レストランや日本食材が買えるミニマートなどが集まっている日本フロア「Shokutsu Ten」の一角にオープンしました。1日2万人ほどが通行する場になっており、8小間のスペースを構えています。
シンガポールではまだ知られていない、日本の商品やサービスを紹介し、その中から市場に受け入れられる商品を発掘、開発していくこと、輸出を考えている企業様のお手伝いをすることが目的です。短期で初期投資が不要な売り場を使えることや、展示会や商談会への出展と比べても遜色のないBtoCの市場調査ができることから、多くの企業様からご好評をいただいております。
例えば、六花亭マルセイバターサンドなどを扱う「北海道お土産探検隊」という店舗では、商品の販売と同時に、シンガポールの方々に北海道の魅力が伝わるような活動を行っていました。その後、成田や羽田空港内の店舗の売上に結びつくなど、インバウンド需要の創出に繋がりました。
【Q】なぜシンガポールを選ばれたのでしょうか?
世界第一位のビジネス環境であり、ASEAN(東南アジア)だけでなく、いまや世界のゲートウェイとなっているからです。東南アジアのハブ都市として昔から知られており、東南アジア中の人・モノ・情報が行き交っています。実際にシンガポールに拠点を持つ多くの企業が、インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ベトナムなどでもビジネスを行っています。昨今は中国との結びつきの強さから、中国大陸市場への入口としても注目度が高いですね。
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