海外食生活レポート

毎年20%のペースで市場が拡大 - インドネシアのスーパーマーケット事情

Andi(アンディ)  2016年02月09日

インドネシアは近年5~6%の経済成長を続けており、小売業態の変化が大きくなってきました。インドネシアにおける小売業態は、一般的に「伝統的小売」と「近代的小売」に大別されます。

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伝統的小売の「ワルン」は、商品が所狭しと並んでいる

伝統的小売は、公設市場を指す「Pasar(パサール)」や家族経営の「Warung(ワルン)」、あるいは移動式屋台の「Kaki Lima(カキリマ)」などの昔ながらの商店を指します。

近代的小売は企業が運営するものの中で、売り場面積が400㎡未満のミニマーケット、400㎡以上のスーパーマーケット、5,000㎡以上のハイパーマーケットに分類されます。

民間調査会社によると、近代的小売の売上は2010年時点で、小売全体の10%ほどに過ぎませんでしたが、近年の経済発展により、ジャカルタを始めとした大都市圏を中心に、急速に市場規模を伸ばしています。

今回はこの近代的小売について、最新事情を紹介したいと思います。

近代的小売の各業態と代表的な企業

まず各業態について、もう少し詳しく説明します。

ミニマーケットは、自宅から徒歩圏内にあり、ロウアーミドル(中流階級の下位)以下の層が、日常的に食品や雑貨を買い求める小型店舗を指します。近年はこれにアッパーミドル(中流階級の上位)層以上の利用も多い、近代的なコンビニエンスストアを加えた総称となっています。地元コンビニエンスストア・チェーン最大手の「Indomaret(インドマレット)」や「Alfamart(アルファマート)」、日系の「セブン-イレブン」などがこれに当たります。

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アッパークラス向けのスーパーは陳列もキレイだ

スーパーマーケットは、一般的な日本の「スーパー」と同じです。アッパーミドル層以上が日常の買い物をする場所で、「Hero(ヒーロー)」や「Matahari(マタハリ)」などがその代表格です。また「Foodhall(フードホール)」や「Ranch Market(ランチマーケット)、あるいは日系スーパーの「Papaya(パパイヤ)」など、アッパークラス(上流層)や現地駐在外国人向けに、輸入品を比較的多く揃えた高級業態も存在します。

ハイパーマーケットは倉庫型の超大型店舗で、スーパーマーケットと比較して品揃えが幅広く、大量に陳列されており、価格も安めです。週末にアッパーミドル層以上の家族が「Giant(ジャイアント)」、「Hypermart(ハイパーマート)」、「Carrefour(カルフール)」などに車で来店し、まとめ買いして行く姿がよく見られます。

強まる保護主義

インドネシアにおける小売業について語る時、近年強まっている保護主義の傾向もお伝えしなければなりません。

政府として各国との間でEPA(経済連携協定)、FTA(自由貿易協定)などの締結に積極的な一方、国内産業保護の観点から、関税以外の方法によって貿易を制限する非関税障壁が高まる傾向にあります。

執筆者プロフィール

Andi(アンディ) 

インドネシアのジャカルタで生活しはじめて11年めとなる日本人男性。日本とインドネシアの食文化・生活習慣の違いを、独自の視点からレポートする。

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