企業インタビュー

常夏の東南アジアで、「雪で遊べるテーマパーク」を仕掛ける日系企業(SNOW TOWN (THAILAND) Co., Ltd.)

2016年01月26日

年間を通して気温が高く、人々の雪への憧れが強い東南アジア。その中心都市であるタイ・バンコクに2015年7月、雪で遊べる施設、その名も「SNOW TOWN」が誕生しました。バンコクのショッピングモール「ゲートウェイ・エカマイ」のキーテナントとして常時営業しており、施設の周りには誘致された日系の飲食店も並んでいます。同施設を運営するSNOW TOWN(THAILAND)Co., Ltd.の取締役・但野和博氏にお話をうかがいました。

【Q】まずは事業内容を教えてください

バンコクの商業施設「ゲートウェイ・エカマイ」の最上階である5階フロアで、「雪」をコンセプトにしたテーマパーク「SNOW TOWN」を運営しています。テーマパーク自体の大きさは約750平米ほどで、周囲に我々が誘致した日系飲食店のスペースも合わせると、約3000平米の広さになります。

日系飲食店はほとんどがタイ初出店で、日本食から始まり、ジンギスカン、海鮮料理、洋食、ラーメン、ステーキなど、さまざまな店舗がそろっています。

タイ人にとって日本といえば、雪。「日本のどこに旅行に行きたいか?」と尋ねると、多くの方が「北海道」と答えるほどです。オープン当初から客足は途絶えず、今でも週末は行列ができるほど混雑しています。

ゲートウェイ・エカマイ自体はもともと日本を意識したショッピングモールで、5年ほど前から営業されています。ターゲットは主に若者で、彼らに来てもらうためのキーテナントとして「SNOW TOWN」を迎え入れてくださいました。

【Q】SNOW TOWNのオープンに至ったいきさつは

20160122_tha_itw14_2

防寒着やソリの貸出も行っている

このSNOW TOWNは、日本国内で不動産投資のアセットマネジメントを手がけている、株式会社ダヴィンチ・ホールディングスの海外投資案件です。

「東南アジアで“雪をコンセプトにしたテーマパーク”を作りたい」というアイデアからスタートしました。このアイデア自体は2012年頃からあったのですが、フィージビリティ・スタディ(事業可能性調査)※を各国で行った結果、まだ採算を取れるまでの市場がない、というところでペンディングになっていました。

(※新規事業などプロジェクトの実行可能性などを、事前に多角的な観点で調査・検証すること)

そうした熟成期間を経て、ゲートウェイ・エカマイとのつながりが生まれ、双方の相乗効果が期待できるのなら、ということでついに実現の運びとなりました。実は今、ベトナムとインドネシアでも出店の話が進んでいます。

企業インタビュー  バックナンバー

おすすめ記事

関連タグ





メルマガ登録はこちら