業界動向

日系企業の参入が進む、マレーシアのスーパーマーケット事情

堀明則(ホープウィル・グループ)  2015年08月11日

<マレーシアにおける主要な大型スーパーマーケット>

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運営企業によって個性も違うマレーシアの
大型スーパーマーケット


・イオンビッグマレーシア
イオングループが2012年11月1日に、カルフールのマレーシア事業を買収してイオンビッグマレーシア(AEON BIG)としました。マレーシアにおけるハイパーマーケットの先駆者であるカルフールのノウハウを受け継ぎ、強みとしています。現在、計28店舗のハイパーマーケットとスーパーマーケットを運営しています。

イオンビッグマレーシアが提供するハイパーマーケットのコンセプトは、一カ所で何でも揃い、お客様が使いやすい設備が整っていること。そして、駐車料金がかからず(一部店舗を除く)、高品質な商品を低価格で提供する大型スーパーマーケットです。消費者の権利を守るため、不良品に対して100%の返金を保証していることもイオンビックマレーシアの特徴です。

・イオン(AEON)〔旧ジャスコ(JUSCO)〕
ジャスコはJapan United Stores Company の略称であり、日本の総合スーパー最大手の一つです。1985年、コールドストレージ(Cold Storage)を含めた現地企業4社と共同で、日本国外で初のジャスコであるジャヤ・ジャスコ(Jaya Jusco)がクアラルンプールにオープンしました。これは日本企業がマレーシアの小売業界に進出した初のジョイントベンチャーでしたが、1998年にはジャスコ単体で運営するようになりました。

日本のジャスコのイオンへの名称変更に伴い、マレーシアでも2012年からイオンブランドへと移行しました。現在、20店舗の小売店とショッピングセンターを展開しています。イオンでは、イオンビッグマレーシアと合わせて「2020年までに100店舗体制を構築」することを目標としています。

・ジャイアント(Giant)
ジャイアントはマレーシアの小売業界における最大手の一つです。マレーシアをはじめ、東南アジアやアラブ首長国連邦、中国でも展開しており、マレーシア国外への進出も活発に行っています。

2003年にはデイリーファーム・ジャイアント・リテールと名称を変更し、現在ジャイアントハイパーマーケット (Giant Hypermarket) やジャイアントスーパーマーケット (Giant Supermarket) を含め、200店舗以上を展開しています。

・マイディン(MYDIN)
地元資本の小売チェーン。ハイパーマーケット18店舗、大規模小売店16店舗、ミニマート47店舗、その他食料品店など合わせて、2015年1月時点で、マイディンは計267店舗の小売店を展開しています。 食料品や日曜大工商品、電化製品、スポーツ用品、ゲーム機、アパレル製品など、多様な商品を取り扱っています。

・テスコ(TESCO)
テスコは、イギリスの多国籍小売販売店です。マレーシアのテスコストアは、イギリスのテスコの子会社で、ハイパーマーケットの運営を行っており、生鮮食品から食料品、家事用品、アパレル製品、オリジナルブランド商品など幅広く取り扱っています。

マレーシアでは近年中間層による購買力が急速に伸びてきています。外資参入がしやすい環境も相まって、日系企業をはじめとした外資系の小売業がマレーシアへの参入を強化しています。マレーシアでは日本文化をはじめとして、日本食や日本製品の人気が高く、マレーシアの中高所得者層をターゲットとした日本企業の展開も目立ちます。マレーシアは消費の落ち込む日本国内市場に代わる、日系小売業の新たなターゲットとして今後も成長していくでしょう。

執筆者プロフィール

堀明則(ホープウィル・グループ) 

広島大学大学院修了後、商社に勤務し、香港、中国(華南)地域での駐在を経て独立。アジア進出支援、M&A支援などを行う、ホープウィル・グループの代表を務める。1996年より香港在住。日本の企業への中国、アジアへのゲートウェイ機能を高めてゆくべく、事業展開にまい進している。

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