業界動向

ジャカルタのフードデリバリー事情

Andi(アンディ)  2015年06月05日

スマートフォンアプリで
様々な料理を選ぶことができる

2010年代に入ると、自社で宅配サービスを持たない飲食店の料理を、消費者に代わって注文し、運んでくれる業態が増え始めます。

昨年、そうした企業の一社に日本で宅配ポータルサイトを運営する会社が出資を決めたこともニュースとなりました。

当初はメニュー冊子を住宅や企業に配布する形が一般的でしたが、すぐにインターネットの利用が始まり、現在ではスマートフォンのアプリからも注文が可能です。

サービスも向上し、代金引換のみだった支払方法は、クレジットカードやデビットカードなどへと幅を広げています。

急速に発展を遂げてきたフードデリバリーサービスですが、今後の課題として、個人的にはまず従業員教育と、設備の向上を挙げたいと思います。

ある日本食レストランの方からは、クレームで最も多いのが、届いた時に、異なる料理の味が混ざり合っているケースだと伺いました。

デリバリーは、バイクを保有している個人と契約して運んでもらっているケースが多いため、運転が粗いのかもしれません。また、容器が揺れに弱いという理由も考えられます。

さらに今後は、人件費やガソリンが高騰する中、現状150円から200円のデリバリー料金の上昇を、効率化によってどこまで抑えられるかもカギになるものと思います。

日本の企業ならではの細やかな従業員教育と充実した設備を取り入れることで、より良いサービスが提供される日も遠くないかもしれません。

執筆者プロフィール

Andi(アンディ) 

インドネシアのジャカルタで生活しはじめて11年めとなる日本人男性。日本とインドネシアの食文化・生活習慣の違いを、独自の視点からレポートする。

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