業界動向
崔 龍権(サイ リュウケン) 2015年04月17日
私の家の近くには大型、小型スーパーマーケットがあり、合わせて週に1-2回利用しています。今回は、私の視点から見た北京のスーパーマーケット事情をご紹介します。
店舗数が多く、北京でよく知られているのは外資系総合スーパーマーケットの家乐福(カルフール)、乐天玛特(ロッテマート)です。家乐福(カルフール)は 中国全体で200店舗以上、北京地区だけで20店舗ほどあります。店内では洗剤やバケツなどあらゆる生活用品が手に入るほど品揃えが充実し、価格帯も庶民 的な割安価格から少々高めの輸入品まで非常に幅広いのが特徴です。
仏系小売大手の家乐福(カルフール)
一方、ローカル企業では华联(ファレン)、物美(ウメイ)、京客隆(ジンケロン)、美廉美(メイレンメイ)、永辉(ヨンヒ)といった小・中規模のスーパー マーケットが有名です。野菜など生鮮食品、惣菜や調味料といった食料品が充実しています。ローカル企業ということもあり、比較的一般消費者向けという印象 があります。
また、日系の永旺(イオン)、华堂(イトーヨーカドー)も北京に出店しています。どちらも店舗数がまだ少なく、北京ではあまり知られていません。今後の発展を期待したいところです。
北京のスーパーマーケットは、お店の規模にかかわらず商品の陳列が乱雑になっている場合が多々あり、日本のスーパーマーケットのように商品をもっと きれいに並べてほしいと思うこともあります。また、大型スーパーマーケットは非常に混雑していて、会計の待ち時間が10分ほどは当たり前です。場合によっ ては30分以上待たされる場合もあります。
外国人が多く住むエリアにあるスーパーマーケットは、輸入品を充実させています。例えば外国人が多く住む三元桥(サンユエンチャオ)にある大型ショッピン グモール内のスーパーマーケットには、日本や韓国から輸入したお菓子や調味料、アルコール類といった加工食品がたくさん並んでいます。価格はローカル商品 と比べてかなり高く、明らかに外国人向けだと思います。
日本で8年の生活経験があり、現在、北京で生活している男性。
中国東北部の出身で、朝鮮族の食文化についても詳しい。
上海に住んでいた経験もあり、北京を中心に中国の食文化・生活習慣をレポートする。
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