業界動向
2014年09月24日
シンガポールは日本食レストランだけでなく日本製食品も多く売られている国。「明治屋」など日本の食品スーパーも進出済みで、日常的に日本食を楽しむシンガポール人もいるそうです。では、そんなシンガポール市場に日本の食材を売り込みたい場合は何に注意すればよいのでしょうか?シンガポールでテストマーケティングを請け負うxBounds Asia(クロスバウンズ・アジア)に話を伺いました。
【Q】御社の事業内容と、御社の強みを教えて下さい。
海外に販路を拡大したいがやり方がわからないという日系企業様向けに、シンガポール視察アテンドや、展示会出展のサポート、市場調査、テストマーケティング代行などで販路拡大のお手伝いをしています。
会社立ち上げや人材支援などという方法で企業の海外進出をサポートされている企業はたくさんありますが、商品にフォーカスした事業展開と、輸出促進のマーケティングを得意としているところが弊社の強みになります。
【Q】これまで、どのような商品のマーケティング支援を請け負ってきましたか?
お酢やしょうゆなどの加工食品や農産品が多いです。また、アクセサリーや服飾雑貨もあります。以前はシャンプーなどの化粧品類がありました。
そのほか、現在はシンガポール政府が介護分野を強化するという方針を掲げていることもあり、介護関連の商品も扱っています。シンガポールの介護市場はこれからどんどん拡大していくので、日本から介護に関するノウハウや商品をシンガポール市場に紹介していきたいですね。
また、ハラール食品もひとつの分野です。日本でハラール認証を受けた食品をシンガポールやASEAN諸国に売り込むことを目指しています。
【Q】シンガポールでの商談で、日本の企業が注意すべき点を教えて下さい。
テストマーケティングの様子
日本の企業はスピード感が合わせられず、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうというように見受けられます。
例えば展示会に出展しても、来場者から具体的な質問に対して回答ができず、決定権を持つ人がその場にいないため商談では何も決められないということが多いです。日本本社の回答を待っている間に、現地バイヤー側の熱は冷めてしまいます。スピード感を合わせなければ成約できる確率もどんどん低くなっていくので、その場で回答できるようにしておくといいと思います。
【Q】日系企業へのメッセージやアドバイスをお願いします。
日本にいると、日本がまだアジアの最先端を走っていると思いがちですが、決してそうとは言えないです。もしASEAN市場に売り込みたいのであれば、開発段階からASEANの消費者を意識したモノづくりが必要になってきます。
ECマーケティング会社excom(本社:三重県津市)のシンガポール拠点。海外に販路を拡大したいという日本のメーカーや販売会社向けに、商談会や展示会の支援、現地アテンド、リサーチ、テストマーケティングなどのサービスを提供している。
企業名 (日本語表記):クロスバウンズ・アジア
企業名(英語または中国語表記):XBOUNDS ASIA PTE LTD
業種:マーケティング支援 従業員数:5人
シンガポール事務所所在地:80 ROBINSON ROAD #10-01A, SINGAPORE 068898
お話:TEO CHUU YONG (テオ チュウヨン) DIRECTOR
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