業界動向

インドネシアの米食文化について(インドネシア)

Andi(アンディ)  2014年09月04日

米は食生活の主役

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ブブール(インドネシアのお粥)

多くのインドネシア人は、「米を食べなければ食事をしたことにならない」と考えています。「お昼は食べたけど、米ではなかったからどうも力が出ない」とか、「米を食べないと病気になるよ」というのも、よく耳にするフレーズです。
我々日本人も米を主食にし、毎日ほぼ欠かさずに食べているように思いますが、1人当たりの年間消費量は60kgほどです。それに対して、インドネシア人の年間消費量は1人当たり120~140kgと言われ、実に日本の倍以上にあたります。
インドネシア人の食生活には欠かせない、まさに主役と呼ぶにふわさしい米ですが、国内での生産量だけでは足りないため、輸入で補っています。耕作面積の拡大と単位収穫量の増大、効率的な流通が課題となっています。

日本人と似た米の食べ方

インドネシアのおひつ。金属製が多い。

インドネシアの米料理というとナシゴレン(焼飯)を思い浮かべる方が多いと思います。もちろんブブール(粥)やビーフン(米麺)、ロントン(ちまき)など調理、加工されたものも数多くありますが、基本の食べ方は日本と同様「炊いた白米+おかず」です。
一般家庭や庶民的なレストランではご飯が「おひつ」で提供され、ひとりひとりが自分の大皿に取り、そこへ色々なおかずを添えて食べます。
以前は右手を使って器用に食べる姿をよく見かけましたが、最近では右手にスプーン、左手にフォークというのが一般的なようです。
少し高級なレストランになりますと、一人前の白米が形よく皿に盛られて出てきますが、好みのおかずを添えて食べるのは同様です。
最初から白米が含まれている料理もあり、注文時に客が「ナシ(白米)は付いていますか」、店員が「ナシを付けますか」と確認するのも、現地のレストランでの定番のやり取りです。

ジャポニカ米は高級品

スーパーには、いろいろな種類の
お米が並んでいます。

このように米が大好きな国民ですから、スーパーマーケットなどでも売り場は広く取られ、産地やグレード毎に、消費者にとっては数多くの選択肢があります。
現地系のスーパーで販売されているのはいわゆる長粒種(粒が細長い米)ばかりですが、有機栽培物など特殊なものを除き、キロ当たり120円~230円のラインアップです。外国人向けの高級スーパーでは現地栽培や輸入物の短粒種(日本の米など粒の長さが短い米)も購入できますが、価格は数倍になってしまいます。
インドネシア人の多くがしっかり、柔らかめに炊き上げた米を好むことを考えると、粘度の高い短粒種も一定の潜在需要があるものと思いますが、価格的に庶民にはまだまだ縁遠い存在と言えるでしょう。

米食の文化交流を

日本でもナシゴレンが好きな方は多いと思いますが、ジャカルタでは日本の牛丼やカレーが受け入れられています。
同じ米を愛する国民どうし、日本とインドネシアには、お互いの米食文化を受け入れ易い土壌があると思います。米食をひとつのキーワードに今後さらに食文化の交流が進み、お互いの食生活を豊かにすることに繋がればと思います。

執筆者プロフィール

Andi(アンディ) 

インドネシアのジャカルタで生活しはじめて11年めとなる日本人男性。日本とインドネシアの食文化・生活習慣の違いを、独自の視点からレポートする。

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