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地方ごとに特徴が異なる「インドネシア料理」(インドネシア)

Andi(アンディ)  2014年07月03日

みなさんはインドネシア料理というと何を思い浮かべますか? 私はインドネシアで暮らすまでは、「ナシゴレン(インドネシアの焼き飯)」や「サテ(串焼き)」ぐらいしか思い浮かびませんでした。この2つの料理は、インドネシア料理の「代表」として定番化したメニューですが、本来インドネシア料理とは、各地域、民族特有の料理を総称したもののことです。

インドネシアの代表料理「サテ」

日本人が「和食」という時には、それは日本を代表する定番料理であって、あまり特定の地方をイメージしたりしませんよね。一方インドネシアでは、いわば各地の郷土料理がそれぞれインドネシア全土で超メジャーであり、それらを総称して「インドネシア料理」と呼ばれている、というイメージなのです。

食のモザイク=味覚のモザイク

前回のレポートでインドネシアは「食のモザイク」と表現しましたが、これは「味覚のモザイク」という側面もあります。それくらい、各地の料理には多彩な特徴があるのです。

インドネシアの人達は、自分の好みやその日の気分、時には故郷の味を懐かしんで、その日の食事を選んでいるようです。これから、インドネシアの代表的な郷土料理をいくつかご紹介します。

ちょっと甘めのジャワ料理

インドネシアで最大の人口を抱えるジャワ島を西部、中部、東部に分けて、このうち中部と東部を「ジャワ」と総称します。ジャワ料理の特徴は、比較的甘めであること。特に、ボロブドゥール遺跡などがある中部ジャワではその傾向が顕著です。ジャックフルーツ、鶏肉、卵などを煮た「Gudeg(グドゥッ)」などが代表で、ご飯によく合います。

余談ですが、かつて私はインドネシアには「ジャワカレー」という料理があるものと思い込んでいましたが、日本で有名なあの商品は、「南洋」のイメージで名前を付けただけと後で知りました。

あっさりめのスンダ料理

同じジャワ島でも西部のスンダ料理は味付けが割とあっさりめで、バナナの皮に魚、肉、野菜などの食材を包んで蒸した、「Pepes(ぺぺス)」が有名です。また、「サンバル(唐辛子・トマト・にんにくなどをすりつぶしてペースト状にしたもの)」と一緒に生野菜を食べることも特徴のひとつです。

から~いパダン料理

元々は西スマトラ地方の料理ですが、もしかしたらジャワ料理やスンダ料理よりも、インドネシア全土でメジャーかも知れません。私もインドネシア料理の中では一番よく食べます。

インドネシアを訪れた方であれば、街のあちこちで「Nasi Padang(ナシパダン=パダン料理店)」という看板に気付かれたことがあるかも知れません。様々なパダン料理が盛られたたくさんの皿が、ショーウィンドーに三角形に積み上げられており、席に着くと、注文する間もなくそれらの皿がテーブルに所狭しと並べられます。慣れないと「頼んでいません!」と言ってしまうところですが、パダン料理店では手を付けた料理だけ課金されるシステムですので安心してください。いろいろな料理の誘惑と戦いながら、どの料理を味わうか厳選してください。

私の一番のお勧めは「Soto Padang(ソトパダン)」。朝食としても食べられる、牛肉のスープです。

日本食がナシ・ジュパンと呼ばれる日?

他にも数えきれないほどの「地方発祥インドネシア料理」がありますが、とてもここでは紹介しきれません。
インドネシアは日本と同じ米食文化で、発酵食品が好きなところも似ています。インドネシアの人々が、もっと気軽に日本食を楽しみ、自分で調理する対象になれば、「ナシ・ジュパン(日本飯)」と呼ばれる日も来るかもしれません。

執筆者プロフィール

Andi(アンディ) 

インドネシアのジャカルタで生活しはじめて11年めとなる日本人男性。日本とインドネシアの食文化・生活習慣の違いを、独自の視点からレポートする。

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