海外食生活レポート

シンガポールのスーパーマーケット事情(シンガポール)

加藤ゆき  2014年06月19日

第1回のレポートで、シンガポールの人達は自炊をすることがほとんどないとお伝えしましたが、もちろん自宅で料理を作る場合もあります。そんなときに利用するシンガポールのスーパーマーケット事情をお伝えします。

世界各国の調味料が並ぶ商品棚

日本人の間でもよく知られるシンガポールのスーパーマーケットといえば、明治屋(MEIDI-YA)ですが、現在では日系スーパーに限らず、多くのスーパーマーケットで日本食材を購入できるようになりました。シンガポールは、まさにありとあらゆる輸入品が手に入る国。スーパーマーケットに行くと、世界各国から集まったものが並んでいるので、大変興味深いです。

スーパーマーケットの種類も幅広く、品質を重視する高級系からお手軽価格を売り出す庶民派、インターナショナルで幅広い食材を扱うお店まで、いろいろなコンセプトのスーパーマーケットがあります。また、最近では24時間営業のお店も増えてきているので、とても便利になりました。

シンガポールの主なスーパーマーケットには、NTUC FairPrice(フェアプライス)、Sheng Siong(シェンション)、Market Place(マーケットプレイス)、Cold Storage(コールドストレイジ)、Giant(ジャイアント)がありますが、それぞれ特徴があります。

最大手のNTUC FairPrice(フェアプライス)

■NTUC FairPrice(フェアプライス)
最も庶民的で、シンガポールでの店舗数が一番多い最大手のスーパーマーケットです。

■Sheng Siong(シェンション)
かなり庶民的ですが、野菜やシーフードの鮮度が良いことで知られています。街中よりもHDB(公共団地)付近に位置していることが多いためお手頃な価格が設定される傾向があります。

■Market Place(マーケットプレイス)とCold Storage(コールドストレイジ)
割高ですが、海外駐在やシンガポール国外の人たちに人気です。どちらも店内はヨーロッパやアメリカなどから輸入された商品が豊富です。シンガポールにいながら、各国の食材を楽しめるお洒落なイメージのスーパーマーケットです。立地的には、外国人が多く住むコンドミニアムの近くやショッピングモールの一部にあり、値段設定はローカル人にとって割高です。

■Giant(ジャイアント)
誰でも買い物をしやすいと思うスーパーマーケットです。価格設定は若干ローカルマーケットに近い設定で、輸入品に限らず、地元で売っているような野菜や果物、家具や衣類まで揃っているので、利用しやすいと思います。

日本のスーパーマーケットと異なるのは、営業時間が長い点です。場所にもよりますが、通常午前7時あるいは8時から午後10時または11時まで営業しています。出社前も後も気軽に立ち寄れます。そして、最近では駅の出入り口付近にも24時間営業の店舗が増えています。ガソリンスタンドにも小規模スーパーが隣接していることが多く、果物、冷凍食品、牛乳、卵など、スーパーマーケットで売っているものと同じものが購入できるようになっています。

シンガポールのスーパーの果実売り場

また、シンガポールでは、ほとんどのスーパーマーケットで果物・野菜・魚介・お肉類の量り売りをしています。パックされ、価格のラベルが貼られているものもありますが、好きなものを必要な分だけ購入できるため、必要以上に買うこともなく、大変助かります。

ただ、日本ではごく当たり前のことがシンガポールではそうでないこともあります。例えば、シンガポールのスーパーマーケットやショップのほとんどは、保冷剤のサービスがありません。日中は30度以上の「常夏の国」ですが、もちろんドライアイスのサービスもありません。このサービスは日本独自のようですが、シンガポールでも広まるとうれしいです。

気をつけなければならないのは、スーパーマーケットによっては、1ドルコインがないとショッピングカートを利用できない場合があることです。使用時、ショッピングカートに1ドルコインを入れ、使用後に1ドルが戻る仕組みになっています。私はいつも買い物するときに1ドルコインを持っているか確認するようにしています。

また、シンガポールではスーパーマーケットだけでなく、市場も頻繁に利用されています。「Wet Market(ウェットマーケット)」という名の通り、床が濡れているマーケット(市場)です。ここでは、野菜、魚、シーフード、肉、衣料品やお花などが並んでいます。店員さんに交渉すれば値引きしてくれることもあり、上手に買えば、スーパーマーケットで買うよりも断然安くなります。シンガポール国外の人たちは、一般的にスーパーマーケットで買い物をしますが、実はシンガポール現地の人たちは早朝に市場へ行き、新鮮な食材を買っていることが多いようです。

執筆者プロフィール

加藤ゆき 

2009年まで日本・秋田県の国際教養大学に在籍し、アメリカを中心にカナダ、メキシコなどの北米地域の文化・経済・政治などについて学ぶ。
大学卒業後の一年間は、日系企業に勤務するも、海外で活躍の場を広げたいと、2010年より今後の経済発展の可能性を感じたシンガポールへ渡航。2013年からは、オザックス株式会社にて経理・総務・営業事務など、幅広い業務を担当している。
また、2014年度中にシンガポール人と結婚し、シンガポールに永住予定。今後は日本人の視点から、シンガポール独自の食事情や文化について紹介する。

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