企業インタビュー

毎日1500件の注文と、板前さんの「こういうのない?」をさばく受注対応法~かいせい物産

2021年06月08日

食品卸の役割は、飲食店に食材の物語をつなげること~かいせい物産

全国の産地から魚介類や野菜、調味料など、あらゆる食材を仕入れ、飲食店に配送するかいせい物産。特に海産物は、豊洲市場で毎日せりや仲買人などからプロの目利きで選んでいます。

1日1500件ある受注業務をシステム化し、食材にこだわる飲食店の要求に対応。代表の宮崎氏は、卸売業として生産者と飲食店をつなぎ、コロナ禍を乗り越えたいと語ります。

飲食店に必要な食材は何でもそろう

【Q】主な取り扱い商品を教えてください。

飲食店に関わる商品は、ほぼ全てそろえています。かいせい物産が一軒あれば、すぐ飲食店がオープンできるくらいの品揃えと提案力が強みです。鮮魚に関しては豊洲市場の競りで仕入れたり、仲買さんから買ったりもしますが、宇和島や愛媛など地方の漁場から直接、カンパチやハマチを仕入れることもあります。

かいせい物産株式会社 最高顧問 宮崎成人氏

かいせい物産株式会社
最高顧問 宮崎成人氏

お客様から「ちょっと変わった柚子胡椒がないか」などの要望があればすぐに対応しますし、そうやってどんどんお客様のニーズに応えていく中で「こういうソースはいかがですか」とご提案した結果、ヒットメニューが生まれることもあります。

全国の産地とお店をつなぐノウハウと地盤が、当社の強みですね。また、LINEで「今日はこのような魚が安く買えます」など、鮮魚の情報も積極的に発信しています。(最高顧問 宮崎成人氏 以下、宮崎氏)

【Q】コロナ禍で食品の卸売業が厳しい状況です。

当社もお取引先のほとんどが飲食店で、前年と比べて8割減と厳しい状況です。苦肉の策が、昨年の自粛期間に始めた「ドライブスルー魚屋」でした。

もともと青果の卸売業をしている仲間が「ドライブスルー八百屋」を始めていて、皆でやろうよという話になったのです。(宮崎氏)

ドライブスルー魚屋が大好評、メディアでも話題に

【Q】反響はいかがでしたか。

かいせい物産ドライブするー魚屋で、消費者の車の荷台に鮮魚が入った発泡スチロールを入れる男性スタッフ

かいせい物産のドライブスルー魚屋

大好評でした。今回、初めてBtoCに挑戦しましたが、消費者の皆様にとって「プロの目利きが選んだ鮮魚がお得に買える」ということは予想以上に嬉しいことなんだと分かりました。ピーク時にはテレビで20番組ほどに取り上げられ、何百メートルもの行列ができたほどです。

ご予約いただいたお客様の車にスタッフが商品の入ったケースをお積みするのですが、現在も毎週土曜日に開催しており、約8000人の会員さんがいます。今後はこだわりの鮮魚などをネット通販でご自宅に配送するサービスなど、BtoCも強化していきたいと考えています。(宮崎氏)

産地の「物語」をつむぎ、飲食店とつなぐ

【Q】生産者からは、どんな反響がありますか?

生産者の皆さんも、本当に大変です。たとえば牡蠣やタイ、ブリなどの養殖を手がける生産者さんは、ものが育ちすぎてしまうためどんどん出荷せざるを得ません。だからスーパーなどで養殖の魚が値崩れしてしまうので、当社が協力して新たな販路を考案したりしています。

かいせい物産プロの目利きが厳選したサザエ

先日も、ある牡蠣漁師さんが冷凍しておいた牡蠣が、もう10トンほど貯まっていたんです。そういう食材を取引先の飲食店さんに「大きなカキフライとして、メニューにしませんか」と提案したのです。カキフライの牡蠣は、通常25~30gですが、その漁師から仕入れた60gの巨大カキフライを作ったところ、非常に好評を得ました。

やはり一般の消費者の方々にとって「見たことないものを食べられる」ことと、「なぜこんなに大きな牡蠣なのか?」という体験は重要なんだと感じました。これはひとつのケースですが、これからも当社が生産者さんの物語を上手にすくい取って、食材にこだわりを持つ飲食店さんとつなぐご提案ができたらと思います。(宮崎氏)

飲食店の要望に、IT化で対応

【Q】こだわりを持つ飲食店からは、どのような注文がありますか?

海産物を扱う業界では、商品を指定する際のニュアンスが難しいのです。サイズや刺身用などの条件が様々あるため、「前回より粒が少し小さいもの」「価格があと1000円上がってもいいから、こういうもの」「何キロから何キロの間で、いくらぐらいまで」など、ひとつずつ対応しています。(宮崎氏)

かいせい物産株式会社 営業部 課長 半沢 昇一 様

営業部 課長 半沢 昇一 氏

毎日1500件ほどご注文を受けていますが、そういったご要望を電話やFAXでまとめるのは大変なので、インフォマートの「BtoBプラットフォーム受発注」を使って受注しています。(営業部 課長 半沢昇一氏 以下、半沢氏)

和食店の中には、魚を極められている板前さんが数多くいらっしゃいます。そういう板前さんからすれば、アジを1本注文しても、大きさや締め方、箱入りなのか、1本釣りしたものかなど、色々な違いがあるのです。

そうした細かな要望に応えられるのが当社の強みなので、受注システムのコメント欄で詳細をやり取りできるのは助かります。お客様にも「コメントを入れてください」とお願いすることが多々あります。(宮崎氏)

受注処理でも作業負荷が大きく減らせていると感じます。FAXの受注件数は全体の3割ほどあり、基幹システムに手入力するのですが、受注システムを使えば注文データをCSVでダウンロードして基幹システムに読み込ませるだけなので、10件、100件と、受注件数が増えれば増えるほど楽になっていくのです。(半沢氏)

かいせい物産プロの目利きが厳選したキンメダイ

また、魚は当て字が多いため、昔の板前さんが書く当て字などは、若い世代だと見たこともない場合がほとんどで、読めないこともあります。(宮崎氏)

システムで受注したことで、そうした課題も解消されました。飲食店さんとは営業時間が違っても、いつでも受発注が可能ですし、在庫管理もシステムで行っており、棚卸も楽になり、余計な人件費も減らせると実感しています。(半沢氏)

産地と飲食店をつなぐ、新たな企画を提案していきたい

【Q】厳しい状況にある外食産業の皆さんへ向けて、メッセージをお願いします。

かいせい物産プロの目利きが厳選したマグロ柵

飲食店さんの特別感のあるお店づくりのために、我々も一緒になって、良い商材を、良い価格でご提供したいと思います。様々な企画のご提案なども、産地とお店の双方を知る当社だからこそできることです。

我々が生産者さんの情報を集めて、どんどん提示してまいります。コロナ禍の困難を乗り越える過程で、飲食店の皆さんと一緒にタッグを組めば、道が広がっていくでしょう。(宮崎氏)


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かいせい物産株式会社

本社所在地:東京都中央区豊海町4番5号豊海振興ビル5階
事業内容 :食料品卸売業
公式ホームページ:http://www.kaiseibussan.com/

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