イマドキIT事情

食品製造業向け“ファクトリーテック“広がる。HACCP制度対応、従業員教育サービスも

2019年09月06日

食品製造業向け“ファクトリーテック“広がる。HACCP制度対応、従業員教育サービスも

企業における人手不足や生産性低迷の課題は、今後発展するAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのITで改善できると期待されている。中でも工場の課題を解決する先端の技術は「ファクトリーテック」と呼ばれ、様々なサービスが開発されている。しかし、導入するには大規模な投資や専門知識が必要で、中小規模の企業には向かないイメージがあるのではないだろうか。

そうしたイメージは書き換える必要があるだろう。ここ数年で、中小企業でも比較的低投資で導入できるファクトリーテック関連のサービスが数多く提供されてきたからだ。中には品質管理の記録作業を簡素化してHACCP制度への対応に備えるものなども登場している。現状のトレンドとサービスの一部を見ていこう。

第四次産業革命が起こす、食品製造現場の未来

中小の食品製造業において、工場での長時間労働や手作業による生産性の低迷は慢性的に起きている。しかし改善するためのIT化はなかなか進んでいないのが現状だ。主な要因は、設備投資の難しさや属人的な手作業による。そんな中、工場における様々な業務をITでサポートするファクトリーテックは、大型の設備投資をせずとも業務内容に応じた部分ごとの改善も可能となるサービスが出始めた。

ファクトリーテックが浸透していった背景には、「インダストリー4.0」という産業構造の変化があるという。インダストリー4.0とは、いわゆる産業革命のこと。蒸気機関の発明による第一次産業革命から始まり、第二次の電気と大量生産、第三次のコンピューターによる自動化、そして第四次は機械同士がインターネットで繋がり、膨大なデータの活用も進むなど、これまでとは比べ物にならないほどの効率化が可能となる。

インダストリー4.0の市場規模は2019年時点で6~8兆円にのぼり、今後も成長していくことが予想される。そのうち、ファクトリーテックの分野への投資も、2019年では四半期ごとに500億円~1000億円に達している。

 

部分導入できるからこそ、中小規模の工場に向いている

ここからはファクトリーテックによって、どのようなことが実現できるのか具体的に見ていきたい。ファクトリーテック分野への投資を行っているCoral Capital創業パートナーである澤山陽平氏が、実際に企業が提供しているファクトリーテックを例に挙げながら紹介する。


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