ヒット商品の舞台裏

ミートボールのトップメーカーが外食向けに仕掛けた、脱「お弁当のおかず」戦略~KSミートボール(ケイエス冷凍食品)

2018年12月11日

中食から外食・ホテルへ業務用商品の販路を拡大

ミートボール専用工場が竣工した1997年当時、業務用商品の販路は給食だけでなく、スーパーの惣菜といった中食ルートへも広がっていった。取引先からは“工場で作った出来合いのもの”ではなく、手作り感を求められていたそうだ。このニーズに対してタレ付き、タレなしそれぞれの製品で商品開発や提案方法を変えたという。

ケイエス冷凍食品 泉佐野工場

ミートボール専用の泉佐野工場

「タレなしの業務用ミートボールは、お客様が味を作ることができる汎用性をもたせるようにしています。また、タレ付きも味の種類を増やすことで、調理の簡便化を求めるお客様に応えていきました。タレ付きとタレなし両方で、取引先それぞれの用途に応じたのです」

当時のスーパーでは、バックヤードで肉だんごを揚げ、タレにからめる調理が主流だった。バイヤーは、揚げたてにタレを付けなければ美味しくないと考えて、タレ付きの製品を疑問視していたという。ケイエス冷凍食品は、この固定観念を地道な説得で変えていった。

「弊社のミートボールは、はじめからタレの付いたものをボイル解凍するだけなのでオペレーションが楽です。ボイルすることでタレの味もしみこんで美味しくなり、お客様にも喜ばれると売り込んだのです。中食で既存の他社製品を切り崩してシェアを獲得できたのは、大きかったですね」

人手不足で手間を省きたい厨房ほど、タレ付き肉だんごの簡便性は発揮される。同様のニーズで近年取引量を増やしている販路がホテルだ。

ケイエス冷凍食品 業務用ミートボール

「最近は、ビジネスホテルでも朝食を充実させているところが多くあります。バイキングスタイルで提供するウインナーやベーコンといった肉料理のもう1品にと、タレ付き肉だんご『KSミートボール』シリーズを提案していきました。自然解凍かボイル解凍するだけで提供できるうえ、タレも醤油ベースから洋風まで6種類あります。ホテル側で人手がなく時間をかけられない朝でも、連泊する宿泊客向けにも日替わりで出せますというご提案ができ、年々シェアが広がっています」

ホテルでの売上は伸びていったが、販路として一番弱いのが外食だったという。“お弁当のおかず”というイメージが強いミートボールは、飲食店では食べるシーン自体が少ない。

「外食の売上構成比はまだまだでしたが、伸ばしていけるとは思っていました。日本だと挽き肉を丸めた料理はつくね、肉だんごくらいですが、世界ではミートボールが様々な料理として食べられているからです。そこで、外食向けに新シリーズ『ザ・ワールドミートボール』を開発しました」


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