ヒット商品の舞台裏

昔ながらのイメージに新しさをプラス。“公式の飲み方”が、低迷からの急伸を導いた~ホッピー(ホッピービバレッジ)

2018年07月09日

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ホッピービバレッジ株式会社の看板商品、「ホッピー」。戦後、焼け跡の東京から生まれた“元祖ビアテイスト清涼飲料水”は、浮き沈みはありながらも、70年親しまれ続けてきた。

長い間昭和の郷愁をまとっていたホッピーは今、消滅の危機を乗り越え、「安く早く酔えるビールの代用品」だけではない一歩先のシーンへ進もうとしている。長年のファンに加えて新規のファンをも獲得した、持ち味を変えないホッピーのイメージ戦略をさぐった。

大ヒットから消滅の危機まで、激動のホッピー昭和史

ホッピーは主に焼酎の割材として使われている。商品名としてはもちろん、焼酎と割ったドリンク自体も「ホッピー」と呼ばれ、関東エリアを中心に居酒屋では定番のドリンクメニューである。原材料にホップと麦芽を使い、製造工程もビールとほぼ同様だ。0.8%のアルコールを含むが法律上は清涼飲料水に分類される。

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ナレッジマネジメント部
HOPPY未来開発課 原知代さん

ホッピーを製造する 総合飲料メーカー、ホッピービバレッジの2018年現在の売上高は約40億円で、その8割以上をホッピーが占めている。ナレッジマネジメント部HOPPY未来開発課の原知代さんは、「ホッピーはザ・Tokyo Drink」と話す。

「商品としては全国に流通していますが、その8~9割は首都圏、関東エリアへの出荷です。ホッピーはもともと、ホップを使った本物の“ノンビア”(ノンアルコールビール)として開発・発売されました。ところが、戦後の物資の乏しい時代、ヤミ市で出回っていた粗悪な酒もホッピーで割って飲むと美味しく早く酔えると評判になります。自然発生的に焼酎用割材として浸透していきました。

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第一次ベビーブームに生まれた団塊世代が働き盛りとなった1970年代後半には1日1万数千本だった生産量が年々増え、ピーク時は1日20万本を記録しました。安くて早く酔えるホッピーは、仕事帰りに飲むにはちょうど良かったのです」

焼け跡の東京の復興から高度経済成長まで、働く人の喉を潤していたホッピーだが、その後、工場設備の遅れや技術の不足から生産量が伸びず、しだいに注文にかげりが見えてくる。

 

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