ヒット商品の舞台裏

料理離れの時代に異例の1,000万個売れた小麦粉『日清 クッキング フラワー』~日清フーズ

2017年09月27日

日清クッキングフラワーのフタ

「容器は、持ちやすくて振り出しやすいボトルの形状を採用しました。キャップにもこだわり、穴から少量を振りかけることができる“ふりだし口”と、計量スプーンで擦り切ることで正確な量を計れる“すり切り口”の2用途で使えるようにしました。実際に消費者に試作品を使用していただくことで改良を重ねています」

ボトルの重さは女性が手軽に使える150g、調理中でも手で持って滑りにくい形状のくびれ、密封性を耳でも確認できるように閉めたときにパチッと音がなる工夫などが加わる。最終的な容器の形状がきまるまで、30個程度の試作品を作った。さらに商品開発は容器だけでなく、中身の小麦粉も同時に着手した。

「縮小している市場を活性化することは難しく、商品の不満をひとつ解決するだけでは、お客様には響きません。この商品開発では、容器と中身の両方合わせた不満の解消を目的としていました」

容器の形状に合わせて粉も調節したため、小麦粉の試作品は100種類以上にも及んだという。

「従来の小麦粉だと粒のサイズがバラバラで、容器のふりだし口で詰まってしまいます。そこで、粒のサイズを大きく均等にすることで流動性を高め、当社独自の製法によるダマになりにくい小麦粉にしました。これにより粉が舞う心配が減り、水に溶けやすいので後片付けもしやすく、キッチンが汚れにくくなりました」

そして開発から3年半が経った2015年2月、小麦粉商品として業界初となるボトルタイプの商品をリリース。テレビのCMで一気に認知度が広がった。

「今までにない商品ですし、利便性の良さが分かりやすいものではないので、お客様に認知していただくまでには時間がかかりました。営業マンも最初は苦労していましたが、CMを打ったことで一気に認知度が広がり、ありがたいことに一時期は品薄状態になりました。お客様の多くが、同じような悩みを抱いていたことがよく分かりました」


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