ヒット商品の舞台裏

料理離れの時代に異例の1,000万個売れた小麦粉『日清 クッキング フラワー』~日清フーズ

2017年09月27日

日清クッキングフラワー

外食・中食などの充実や共働き・単身世帯の増加など、様々な要因で家庭での料理離れが進む昨今。多くの料理に使われる家庭用小麦粉(薄力粉)の消費量も、縮小傾向にある。そんな中でも売れている商品がある。製粉業界トップシェアを持つ日清製粉グループの一角、日清フーズが手がける小麦粉『日清 クッキング フラワー』だ。

発売は2015年2月。コンパクトなボトルタイプで料理を頻繁にしない層のニーズに応え、小麦粉の商品としては異例となる累計販売数1,000万個(インテージ社 SRIクッキングフラワーボトル・詰め替え用累計 推計販売規模 集計期間2015年2月~2017年6月)を突破するほどのヒットとなった。開発に携わった加工食品事業部の水田成保さんに、どのように商品開発していったかお話を伺った。

従来の販売路線とは逆を行く、少量使いというコンセプト

『日清 クッキング フラワー』の最大の特徴は、従来の紙のパッケージではなく、150gと少量のボトルに入っていることだ。

日清クッキングフラワー商品

日清製粉グループは1955年に紙パックに入った1kgの家庭用小麦粉『日清 フラワー』を発売して以来、使い勝手を良くするためにパッケージにチャックをつけるなどの細かいリニューアルを繰り返してきた。しかし、「小麦粉の売れ行きは減少傾向で、何かしらの打開策を講じないといけない」という危機感が社内にはあったという。

「主婦層を中心としたグループインタビューをするなど調査の場を積極的に作り、お客様の声を集めていきました。すると、まだまだ沢山の不満があることが分かったのです」

日清フーズ株式会社 水田成保 氏

加工食品事業部第一部営業グループ主査
水田成保氏

粉が散って汚れる、量が多くて使いきれない、ふるうのが面倒など、様々な不満があがった。とくに開発者を驚かせたのは、料理レシピに「小麦粉少々」と書かれていた場合、キッチンの奥から小麦粉を取り出すのが面倒だからと、小麦粉の使用を省略する人が多くいた事だった。

「家庭で調理する機会も世帯人数も減っていく中で、将来的な小麦粉のあるべき姿は何なのか? それを考え続けてたどり着いたのが、少量使いのコンセプトです。今までの小麦粉は1㎏と大容量で、ケーキやお好み焼きなど1回に100gや200g使うことを前提にしていました。しかし、お客様がご家庭で使われる小麦粉の実態を見直すと、ムニエルや生姜焼きを作る際の10g程度というのが頻度として多かったのです。この少量使いにニーズがあると思いました」

容器だけでなく中身の改善にも着手

こうして日清フーズは商品コンセプトから見直し、少量タイプの商品開発を始めていった。


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