ヒット商品の舞台裏

極洋の業務用水産加工品、後発でも売上2ケタ増にした商品開発の底力~だんどり上手

2017年04月21日

極洋「だんどり上手」|ヒット商品の舞台裏

2017年9月に創立80周年を迎える総合食品メーカー、株式会社極洋。今、同社の業務用冷凍加工品「だんどり上手」シリーズが好調だ。給食事業者をターゲットに、サバやサケなどの切り身を骨なし、皮なし、フライ用の粉付きなどに加工した商品で、冷凍のまま調理できる。2013年の発売以来、売上は毎年2ケタ成長が続き、2016年度も前年比50%増の見込みとなっている。

発売から4年目を迎える「だんどり上手」シリーズは、現在45品種、111アイテム。切り身から始まり、調理済みの焼き魚、うなぎの蒲焼き、煮魚と順調にラインアップを増やしている。業務用の加工品としては後発で、さらに差別化が難しそうな商品ジャンルだが、ヒットの裏には給食事業者に選ばれるだけの確かな理由があった。「だんどり上手」がどのように浸透していったのか、商品開発に携わる水産冷凍食品部の茂木誠司さんにお話を伺った。

現場の困りごとを解消する冷凍加工品

極洋の業務用冷凍加工品「だんどり上手」シリーズは、2013年7月から販売を開始。同社ではもともと市場の水産卸業者向けに冷凍切り身などの加工品を製造販売してきたが、新たな販路の開拓に、冷凍品が多く使われている病院や老健(介護老人保健)施設の給食事業に照準を定めた。

極洋「だんどり上手」業務用冷凍切り身 サバ

「メディカルフーズという限られた用途において、従来の切り身商品を大々的に売ろうとしても効果がありません。『だんどり上手』の商品化にあたって、まずは給食の調理現場で何が求められているのかをリサーチするところから始めました」

極洋が持つ北海道から九州までの7つの支社で、各エリアの営業担当が老健施設や病院などの給食調理の現場を訪問。どんなことに困っているかを地道に聞いて回ったという。

「重視したのは、現場で調理を仕切っている管理栄養士さんとの雑談でした。書面でアンケートをお願いしても、構えられてしまってなかなか本音が伺えません。営業担当が訪問回数を重ねてコミュニケーションの機会を作っていき、栄養士の方との何気ない会話の中から『実は…』という生の声を拾い上げていったのです」



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