ヒット商品の舞台裏

「間に合ってる」から始まる顧客開拓で、炒飯100億食分。業務用『創味シャンタン』~株式会社創味食品

2016年11月16日

「間に合ってる」から始まる顧客開拓で、炒飯100億食分。業務用『創味シャンタン』~株式会社創味食品

1950(昭和25)年の創業以来、業務用調味料メーカーとして60余年の歴史を重ねる株式会社創味食品。同社の看板商品である業務用中華調味料『創味シャンタン』は、1961(昭和36)年の発売から半世紀以上にわたりプロに愛用され続けている。これまでの出荷数は、業務用1kg缶で5000万缶、重量にして5万トン。炒飯100億食分に匹敵する。

発売以来、右肩上がりに売上を伸ばしてきた創味シャンタンは、2015年も前年比130%の売上を記録した。飲食店の味を左右する調味料として、どのように広まり、今日も売れ続けているのか。同社開発本部の小幡友幸さんを訪ね、業務用ロングセラー商品の舞台裏に迫った。

地道な営業活動で広まった、“元祖”万能中華調味料

「創味シャンタン」は、中華料理に欠かせない清湯(チンタン)スープをベースに、油脂、玉葱、ニンニクなどの香味野菜、20 数種類のスパイスを配合したペースト状の中華調味料だ。誕生は高度経済成長の初期、1961(昭和36)年にまで遡る。

「創業者である先々代社長が、第2次世界大戦で中国への出征時に現地で食べた本場の味が忘れられず、自ら試行錯誤の末に作り上げたのが始まりです。元々、業務用調味料の卸業を営んでいた当社にとっては、メーカーとしての“創業の品”となります」

創味シャンタン中身

中華調味料『創味シャンタン』

中華料理の味付けといえば、厨房に並んだ幾つもの容器から調味料を少しずつすくって使うのが一般的。それをひとつに凝縮することで簡単に味が決められる、画期的な商品だった。

「当時は、社員総出で町のお店を一軒ずつ回って歩いたそうです。競合商品はなく、『創味シャンタン』の名は料理人の口コミによって徐々に広がっていきました」

こうして創味シャンタンは、中華料理が広まった時代背景も手伝い、半世紀以上にわたって愛用される商品となっていった。

現代では足で稼いだヒントを元に、新規需要を開拓

発売当初こそ画期的な商品として広がったが、現代は社会環境が一変している。今はどのようにして販路を広げているのだろうか。

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