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お酒が苦手でもイケる。あんこやカステラをリアルに再現した「もみじ饅頭のお酒」~中国醸造

2016年05月13日

あんこやカステラをリアルに再現。「もみじ饅頭のお酒」~中国醸造

国内の酒類消費量が低迷し続ける中、成長分野として注目される低アルコール飲料。梅や桃、レモンなど多様なフレーバーの商品が続々と登場し、女性や若い世代から支持を集めている。その数ある商品の中でも異彩を放っているのが、中国醸造の『もみじ饅頭のお酒』だ。

その名のとおり、広島の名産品もみじ饅頭をアルコール度数6%のリキュールにしたもの。名前を聞いただけではどんな飲み物かイメージがつきにくく、興味をそそられる方も多いだろう。もみじ饅頭とお酒がなぜひとつになったのか――。同社で商品開発を18年続ける企画開発商品開発ディビジョンの山本さんに、消費者の評価や飲食店での活用例などをうかがった。

地元の銘菓をお酒にするという発想

1918年、世界遺産の厳島神社がある広島県宮島の対岸に、焼酎メーカーとして創立した中国醸造株式会社。今ではみりんや清酒、梅酒、ウィスキーなども製造・販売する総合酒類メーカーだ。地元プロ野球チームの広島カープを応援する『カープ梅酒』など、“広島の企業”という印象が色濃く反映された商品もある。 『もみじ饅頭のお酒』も中国醸造らしい商品のひとつだが、開発のきっかけはなんだったのだろうか。

中国醸造 山本氏

中国醸造株式会社
企画開発商品開発ディビジョン 山本さん

「『もみじ饅頭のお酒』の発案は、私の上司でした。彼は出張が多くて、お取引先様へのお土産にもみじ饅頭を持っていっていたんです。ところが先方の反応は、『あぁ、広島からですものね』と見慣れたもので、話が盛り上がらなかったようです。もはやもみじ饅頭は定番中の定番で、新鮮味がまったくなかったんですね。そこで上司が、『広島発の新しくておもしろいお土産になるよう、もみじ饅頭でお酒を作りたい』と考え、私に話を持ち掛けてきたのです」

もみじ饅頭がお酒になれば、出張先や旅行先で盛り上がり、話題になるだろう。ただ商品化するには、より踏み込んだコンセプト作りが必要だ――。そう考えた山本さんは、ターゲットを女性に絞ったという。

「女性は男性よりお菓子が好きですよね。新しい情報にも敏感です。饅頭のお酒があれば、きっと話題にしていただけると思いました。そしてお酒の弱い方でも楽しめる、甘口の低アルコールにしようと決めていき、開発をスタートしました」

完成形のイメージは、あくまでもみじ饅頭

広島銘菓 もみじ饅頭

もみじ饅頭は固形物でお酒は液体。物性も用途もまったく異なる。まずはもみじ饅頭の材料となるあんこ、卵、はちみつ、皮などを手掛かりに開発は進められた。

「あんこは乾燥した粉末を使用しましたが、大変だったのが皮の再現です。皮はカステラですので、食べて飲み込んだ時にのどごし感があります。こののどごしを再現するために、液の粘性を高めて何度も試作しました。また風味も、甘く焦げた香りに仕上げました。もみじ饅頭に色が似ているだけの普通のお酒という、中途半端なものにはしたくなかったのです」

こうしてもみじ饅頭の味を再現した、甘い香りとトロトロな舌触りの試作品が作られた。最終的な消費者の意見を得ようと、30代以上の女性が参加する地元のコミュニティに試飲してもらった。

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