企業インタビュー

ガリガリ君ブランドを築き上げた、“異端”な若手開発者の育成方法~ガリガリ君(赤城乳業)

2016年03月15日

赤城乳業ガリガリ君リッチコーンポタージュ

一時販売停止となるほど話題となった
ガリガリ君リッチコーンポタージュ

そんな中、消費者の方から「最近のガリガリ君はあまり面白くない」という意見が寄せられた。そこで、岡本氏はあらためてガリガリ君に期待されていることについて考え直したという。

「ガリガリ君はご褒美的なプレミアムアイスではなく、複数の人とワイワイ食べる“コミュニケーションツール”という特徴があることに立ち戻りました。そこで、『コーンポタージュ味のガリガリ君を出したらお客様同士で楽しんでもらえるのではないか』と考えたわけです。その後、プロジェクトの中で様々な方の意見を取り入れながら改良を加え、経営プレゼンにかけて承認されました」(岡本氏)

SNSなどで、“想像の斜め上を行く味”と言われた突拍子もない商品だが、こうした進取の気性は同社に古くから息づいていたという。

「今でこそヨーグルト製品として売れているL−92乳酸菌も、実は9年ほど前に弊社がアイスとして発売していました。また、電子レンジが普及する前に冷凍食品を手がけていたこともあります。いわゆる“早すぎる”商品を作っていたんですね」(新井氏)

単なる失敗に終わらせない、「ペナルティ制度」

こうした想像の斜め上を行くアイデアが次々と生まれてくる背景には、社員の失敗に対する会社としての独自の捉え方があるようだ。

「会社に大きな損失をもたらす商品に携わった社員には、『ペナルティ』が課されます。損失内容にもよりますが、注意から罰金1万円という具合です。ただ、いくら大きな損失でも、1度ペナルティを受ければその失敗はチャラになります。その後は、失敗に対して責任を問われることもなければ、降格や減給もありません。つまり、チャレンジによって失敗した結果に過ぎないという考え方です。失敗した本人はペナルティを真摯に受け止めますが、意気消沈するのではなく、逆に次のチャレンジに向けて意欲を燃やせるのです」(岡本氏)

ペナルティの内容は社内に公表されるが、当事者が槍玉に挙げられるのではなく「お前、やらかしたらしいな」といった話のネタとなるそうだ。そうして他の社員も「あんな新しい取り組みをしたんだ」「自分はもっとすごいものにチャレンジしよう」と思うなど、会社全体としてモチベーションの向上にも繋がっているという。

2016年春の新フレーバー
ガリガリ君リッチ 桜もち

そんな独特の企業風土を象徴しているのが、「異端であれ」という井上秀樹社長の言葉である。その根底には、ある一つの思想が流れているのだという。

「弊社の思想として、『あそびましょ』というフレーズがあります。当たり前においしいアイスを作っても喜ばれないどころか、上司から『何でこんなつまらない商品作ったんだ』と怒られますから(笑)。同業他社さんは乳製品やお菓子との兼業が多い中、弊社はアイス専業メーカーです。だからこそ、他社にはできない専業ならではの何かをする。真似事ではなく、自分たちだからこそできることをするのが“異端”ではないでしょうか」(岡本氏)

2016年3月上旬に、粒あんが入った新フレーバー「桜もち」が発売されたばかりの「ガリガリ君」。夏のシーズン本番に向け、アイス業界の“異端”として若手がどんな味と話題を提供してくれるのか期待せずにはいられない。

赤城乳業株式会社

住所:〒366-8502 埼玉県深谷市上柴町東2-27-1
電話:048-571-6769
事業内容:冷凍、氷の製造及び販売、一般食料品の製造及び販売、前各号に付随する一切の事業
公式HP:http://www.akagi.com/
お話:総務部 課長 新井健さん、営業本部 マーケティング部 主任 岡本秀幸さん

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