収量最大化と環境負荷低減を両立する最先端グリーンハウスの受注・竣工

掲載日: 2023年01月23日 /提供:東日本電信電話

株式会社NTTアグリテクノロジー(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:酒井 大雅 以下、NTTアグリテクノロジー)は、パプリカを生産する株式会社Tedy(本社:茨城県水戸市/代表取締役:林 俊秀 以下、Tedy)が新たに導入した統合環境制御型グリーンハウスを受注、設計・建設し、この度竣工したことをお知らせいたします。 最新鋭の機構を備えたグリーンハウスにより、生産量は一般的なパイプハウスとの比較で約4倍※1を実現します。その結果Tedyの総生産量は500t超/年を見込み、パプリカ農家として日本最大級の生産規模となります。 なお、建設工事における品質・工程管理においては施主代行である全国農業協同組合連合会の指導をいただいています。 ※1:1平方メートル あたりの年間収穫量の比較(一般的なパイプハウス:5トン(林ら, 2013年)、本グリーンハウス:20トン(想定))



1. 背景
国内では少子高齢化により、農業従事者が減少傾向※2にあります。加えて、世界情勢の急激な変化に伴い食料安全保障のリスクが高まり、食料自給率維持向上の必要性が増しています。
また、農業は比較的環境負荷が高い産業といわれており、SDGsの観点からも環境配慮型の取り組みが求められています。
こうした中、広い栽培面積での均一・安定生産による「収量最大化」と「高品質」、機械化や統合環境制御装置※3の導入による「省力化」、「環境配慮」を実現する大規模グリーンハウスが注目されています。
Tedyは、輸入率が約85%と高いパプリカ生産を国内において20年以上前から取り組み、国産パプリカの普及推進を積極的に図っています。この度、更なる増産、環境配慮型農業の実現に向け、新規に統合環境制御型グリーンハウスの導入を進めるに至りました。
NTTアグリテクノロジーは、こうした背景を踏まえ、Tedyのニーズと 各種社会的要請に応えるグリーンハウスの設計・建設を行い、必要な技術、ノウハウを提供しています。

※2:約30年間で農業従事者数は半減(農林水産省「2020農林業センサス」)
※3:グリーンハウス内の環境を設定条件で維持するために、温度・湿度・日射量などの環境センサー情報をベー
スに、天窓、カーテン、循環扇、暖房、灌水などの設備を自動制御する装置

2. 統合環境制御型グリーンハウス概要



グリーンハウス全景

特徴1.:採光性の高いガラスハウス
光の透過率が高いガラスを屋根の被覆材に使用しています。ガラスサイズを大きく、骨材を減らすことで植物に太陽光が当たりやすい構造です。

特徴2.:暖房・灌水機能の環境負荷低減
蓄熱タンクに湯を貯め、夜間に利用することでボイラー稼働時間の削減、効率化を実現します。また潅水で使用した水は再利用することで周辺環境への負荷低減につなげます。

特徴3.:温室内の環境を統合的に分析し自動制御
温度・湿度・日射量などの環境センサー情報をベースに、天窓、カーテン、循環扇、暖房、灌水などそれぞれの設備を、1つの制御機器で自動コントロールするとともに、データ駆動型農業を実現します。Tedyが保有する旧温室の制御システムは、暖房や潅水などの細かな設定の一部で人による制御の補完が必要でしたが、今回導入したシステムは複合的な環境因子をセンシングし、自動制御に加え、天気予報や生育ステージに合わせ、先を予測した設定、制御まで行うことが可能です。
これらの機能により、広い栽培面積でも均一で安定的な生育・生産を実現します。


グリーンハウス内 栽培エリア

施設園芸が盛んなオランダのグリーンハウスメーカーであるBOM Groupと協力しています。同社は50年以上に渡り世界各地で1000件以上のグリーンハウスを手掛けている企業です。

3. 生産者・協力者の声
「最新の高性能な大規模温室を、NTTアグリテクノロジーさんに建設いただきました。
温室を役者のステージに例えるなら、国内指折りの立派なステージのこけら落としの様相です。
そこで演じる役者は、私たち農業生産者です。
きらきらと光り輝くステージで、思う存分飛び跳ね、大きな声を出し、拍手喝采をいただけるよう、精一杯の演技に励みたいと思います。ありがとうございました」
(Tedy 代表取締役 林俊秀様)

「NTTアグリテクノロジーとの連携によりTedy様のグリーンハウス建設プロジェクトが成功に終わったと感じています。この最先端のグリーンハウスはオランダと日本の知見を組み合わせ、今後の可能性を感じさせるものとなりました。日本の地域の野菜生産を支える高機能なグリーンハウスの普及と展開を担う役割をNTTアグリテクノロジーとのパートナーシップで実現させていきたいと思います。」
(Bom Group CEO マイク・ヴァーメイ様)

「NTTアグリテクノロジーとオランダのボムグループが協働したこのプロジェクトは、日本、オランダ両国によるコラボレーションの好事例となりました。NTTアグリテクノロジーにはこのような協働をぜひ続けてもらいたいと思いますし、更なる可能性にもチャレンジしてほしいと思います。」
(オランダ大使館 農務参事官 デニーズ・ルッツ様)

*生産者・協力者の声は順不同です。

4.今後に向けて
広い面積で栽培生産性を向上する農業と、省力化・環境配慮を実現するグリーンハウスは、生産という役割のみならず、雇用創出や、物流、加工・販売といった関連産業集積など地域づくりの拠点としての機能も期待されます。NTTアグリテクノロジーは、これまでの経験とノウハウ、またICTプロフェッショナル集団としての付加価値を備え、今後も農業を基幹産業とする地域の発展に役割を果たすことで、その期待に応える事業、プロジェクトを積極的に展開していきます。

提供元:PR TIMES

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