カカオポリフェノールに関する健康効果 第3回薬食国際カンファレンスにて発表 - 11月17日~18日に実施

掲載日: 2016年11月28日 /提供:明治ホールディングス

カカオポリフェノールに関する健康効果
第3回薬食国際カンファレンスにて発表
11月17日~18日に実施


2016/11/28

株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、「第3回薬食国際カンファレンス」(会場:日本平ホテル)にて、カカオポリフェノールに関するセッションに協賛しました。

カカオポリフェノールのセッションでは、愛知学院大学 心身科学部 大澤俊彦教授が、「健康人における dark chocolate 72% cacao 摂取の健康効果」について、神戸大学大学院 芦田均教授が、「カカオポリフェノールによる高血糖と肥満の予防効果」について、株式会社 明治 研究本部 食機能科学研究所 夏目みどりが、「カカオポリフェノールの吸収代謝」について、それぞれ発表しました。

当社は今後もチョコレートの健康効果研究を学術機関と連携しながら推進し、情報提供をしてまいります。

【発表概要】

■「健康人における dark chocolate 72% cacao 摂取の健康効果」

愛知学院大学 大澤俊彦教授

2014年に愛知県蒲郡市で、愛知学院大学、蒲郡市、株式会社 明治の産官学共同で実施したチョコレート摂取の実証研究に関して報告しました。この実証研究では、カカオポリフェノール含量が多いチョコレートを1日25g、4週間摂取した時の摂取前後の血圧、血液検査等について347名の方を対象に評価し、以下の結果を得ました。

  1. 1.血圧の有意な低下が認められました。
  2. 2.血圧が高い人の方が、正常血圧の人より、有意な血圧低下作用が認められました。
  3. 3.HDLコレステロールが、有意に上昇することが確認されました。
  4. 4.動脈硬化の検査などに使われる炎症指標(hs-CRP)と酸化ストレス指標(8-OHdG)の低下(※)を確認しました。
    (※)数値が第3四分位(高めの人の上位4分の1)以上の人で低下を確認しました。
  5. 5.うつ病やアルツハイマー型認知症と関連するといわれているBDNF(脳由来神経栄養因子)が、摂取前後で有意に上昇することが確認されました。

■「カカオポリフェノールによる高血糖と肥満の予防効果」

神戸大学大学院 芦田均教授

チョコレートの原料でカカオ豆に含まれるポリフェノールであるエピカテキンとプロシアニジンが有する抗糖尿病作用および抗肥満作用について以下の点を中心に報告しました。

  1. 1.筋肉細胞中のGLUT4(※1)の膜移行が促進し、血糖値が改善しました。
  2. 2.インクレチン作用を持つGLP-1(※2)が誘導され、インスリンが分泌されました。
  3. 3.褐色脂肪細胞でUCP-1(※3)、脂肪細胞でUCP-2(※3)、筋肉細胞でUCP-3(※3)が発現し、代謝改善による抗肥満効果が得られました。

(※1) GLUT4:筋肉中に糖(グルコース)を取り入れる際に働くタンパク質。血糖値が高くなると、このタンパク質が筋肉細胞の表面へ移動し、血中の糖を筋肉細胞中に取り込む働きをします。

(※2) GLP-1:食事の際、血糖値が上がると小腸から分泌されるホルモン(インクレチン)の一種。小腸から分泌されたGLP-1は、すい臓に働きかけインスリンの分泌を促進、インスリンの働きにより各臓器への糖の取り込みを促します。

(※3) UCP-1、2、3:タンパク質の一種で脂肪酸を分解して、熱として発散させる機能を持っているため、肥満を抑制する働きがあると考えられています。

■「カカオポリフェノールの吸収代謝」

株式会社 明治 夏目みどり

カカオポリフェノールには、さまざまな健康効果の実証が得られています。その要因の1つとして、カカオポリフェノールが体内に吸収され、効果が発揮すると考えられています。よって、カカオポリフェノールの健康効果を論じるうえでは、その吸収代謝について知見を得ることは重要です。カカオポリフェノールの吸収代謝に関する以下の知見について報告しました。

  1. 1.カカオポリフェノールは、体内に取り込まれ血中を循環し各種臓器に分布、尿として排泄されることが確認されました。
  2. 2.ヒトと動物の代謝物は、構造が異なることから、動物実験で得られた結果を臨床試験としても検証することが重要であることを明らかにしました。
  3. 3.カカオポリフェノールの体内への吸収は脂肪成分により促進することが認められることから、カカオポリフェノールを摂取する食品の形態によって吸収性が異なることを明らかにしました。

ご参考

「薬食国際カンファレンス(International Conference on Pharma-Food)」は、静岡県立大学が母体となり、食品の補完医療的効用などに関する最近の研究成果について、国内外の研究者が一堂に集い、議論し情報交換する会。

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