ブームの真相

前年比160%、130億円超まで成長した甘酒市場。飲用だけじゃない、活用のヒント

2017年04月13日

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テレビの情報番組を中心に各メディアが「飲む点滴」「飲む美容液」といったフレーズで紹介し、ブームの波が高まっている甘酒。2016年の商品購入額が、2015年と比べてどの程度増加したかを調査した「2016年好調カテゴリーランキング」(市場調査会社・株式会社インテージ調べ)でも、甘酒は1位にランクイン。2016年の市場規模は、2015年の約1.6倍の130億円を超えるまでに成長を遂げている。2017年に入ってからは続々とレシピ本も刊行されており、その勢いは衰えていない。決して目新しい食品ではないが、なぜ今これほどまでに注目と人気を集めているのか。

今回、お話を伺ったのは、糀料理研究家の小紺有花さん。十数年にわたって甘酒をはじめとした発酵食品の研究に携わり、メディア出演やレシピ本出版を通じて魅力を発信し続ける専門家の視点とともに、甘酒ブームの理由を探る。

1000年以上の時を経てスポットを浴びる、甘酒

日本書紀にも記録が残る「天甜酒(あまのたむさけ)」をルーツに、1000年以上の歴史をもつと言われている甘酒。子供の頃に口にした経験があるという方も、多いのではないだろうか。そんな日本古来の馴染み深い伝統食が、最近スポットを浴びている。

40年以上のロングセラーである森永製菓の甘酒は、2010年との売上比で、2015年は1.8倍、2016年は2.8倍もの売上を記録した。マルコメでは、既存の甘酒ラインナップに加え、新たに柚子味やゼリータイプの商品を投入するなど、積極的に展開している。また、米どころ、酒どころとして知られる新潟県の各酒蔵においても、生産設備の増設や新商品の開発など甘酒商品強化の動きが見られる。

ただし、ひとくくりに「甘酒」と呼ばれてはいるものの、その種類は原料によって「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の2つに大別されることを頭に入れておきたい。昔から家庭で作られてきた甘酒は、酒粕を使うものが主流だった。現在ブームの中心となっているのは、米と麹を発酵させて作る米麹甘酒だ。

「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の違い

  酒粕甘酒 米麹甘酒
原料 酒粕、砂糖などの甘味料、水 米、米麹、水
栄養価 食物繊維が豊富。カロリーが高い ミネラルが豊富。カロリーが低い
アルコール 酒粕に含まれる成分が残る 含まれない

塩麹ブームと同時期に高まった、甘酒への関心

ブームの高まりをみせる甘酒だが、その動きは最近になって起こったものではないという。

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