ブームの真相

専用の自動販売機も登場、九州発のローカルだし「あごだし」

2017年01月04日

専用の自動販売機も登場、九州発のローカルだし「あごだし」

「あごだし」の名を聞いたことがあるだろうか。「あご」とは、九州や日本海側でトビウオを指す別名。その「あご」から、出汁を煮出したのが「あごだし」だ。近年の「あごだし」ブームにより、原料であるトビウオが以前の数倍という値をつけて話題となった。またTVや雑誌でも「あごだし」の特集が組まれ、小売商品でもレトルトの鍋つゆや、インスタント麺などが増えるなど、話題には事欠かない。

なぜ今「あごだし」に注目が集まっているのか。今回はだしの専門家で、だしソムリエ協会代表の鵜飼真妃さんにインタビューし、「あごだし」ブームの真相に迫った。

地方の特産品が、瞬く間に全国で話題に

「『あごだし』は元々、長崎県五島列島や島根県など、一部の地方の名産品でした。原料であるトビウオは獲れるエリアも限られ、水揚げ量が安定しません。そのため価格も不安定で、なかなか流通しない魚でした」(以下鵜飼氏)

あごだし:あごだしの作り方

内臓が少ないため、雑味が抑えられた上品なだしがとれる

「あごだし」が、注目を集め始めたのは2013年頃。『和食』がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界から和食やだしの文化が注目を集めた時期だ。国内でもだしへの評価が見直され、希少価値のある地方の食材にも注目が集まった。

そんな中、「あごだし」に注目した九州・福岡の株式会社久原醤油 が、従来の煮干しや粉末よりも、煮出しやすいパック状の商品を開発。手軽さも手伝ってあっという間に全国のデパートなどに並ぶようになる。

「さらに、広島の「二反田醤油」のだし道楽シリーズから、焼きあごがまるごと入ったペットボトルの「だし醤油」が、自動販売機で売り出されました。商品の見た目のユニークさや、専用の自動販売機である特異さが消費者の目に止まり、『あごだし』の名は一気にネット上で話題となりました」

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