ブームの真相

中東地域の定番料理が世界でブームに。日本でも高まる「フムス」の人気

2016年08月01日

中東地域の定番料理が世界でブームに。日本でも高まる「フムス」の人気

「フムス」という料理を、聞いたことがあるだろうか。ひよこ豆を主原料とするペースト状の料理のことで、中東地域の伝統的な食べものだ。

近年、その高い栄養価とヘルシーさに注目が集まり、レディー・ガガがコンサート前にパワーチャージで食べたり、海外セレブやハリウッドスターがダイエット食として愛用したりと、世界中で話題になっている。

中でも、アメリカではフムスは今やどこのスーパーにもある定番品で、ニューヨークタイムズによると、1997年には5億円に満たなかったアメリカのフムス市場は、15年で500億円規模にまで拡大したという。そして最近、日本でもエスニック料理専門店だけでなく、カフェやデリカテッセンなどでも見かけるようになり、ブームのきざしが見えている。

そこで今回は、フランスへの料理留学経験や、薬膳に関する知識を活かして多方面で活躍する料理研究家の熊谷真由美さんに、フムスの魅力や飲食店で活用するためのヒントを伺った。

ヨーロッパでも親しまれる中東生まれの伝統食

クリーム色の素朴な見た目とは裏腹に、女性が熱い視線を送るフムス。健康食・美容食としての人気は高まる一方で、一般的にはまだ馴染みが薄くメジャーな存在とは言い難い。フムスとは、一体どういう食べ物なのか。

フランスへの料理留学経験や、薬膳の知識を活かして活躍する料理研究家の熊谷真由美さん

熊谷真由美(くまがい まゆみ)さん
料理研究家、国際中医薬膳師、フランス菓子研究家。
フランスで料理と製菓の研鑽を積み、ミシュラン星付き
レストランでの勤務も日・仏で経験。現在は料理教室を
主宰。 レシピ本執筆、企業のレシピ開発も多く手がける

「中東地域では前菜の代表格として昔から親しまれている、ひよこ豆で作るペースト状の食べ物です。日本で同じように親しまれているものに例えると、大豆で作るお豆腐のように身近な存在で、食感からいうとポテトサラダのようなイメージでしょうか。または、塩気のあるスプレッドという感じです」

日本でフムスの注目が高まっているのは最近のことだが、熊谷さんがフムスと出会ったのは20年も前。料理留学でフランスに滞在していた頃のことだった。

「1995年にパリの料理専門学校『ル・コルドン・ブルー』へ留学し、現地のレストランで働いていたのですが、その頃から普通に食べていましたね。どこの国の料理だとか、詳しいことを知らないで(笑)。レストランだけでなく、スーパーでパックに入って売られていたり、惣菜屋さんでも、ビーツや人参のサラダと並んで量り売りされていたり。フランスでは、ごく普通に浸透していたと思います」

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