業界動向
株式会社 日立システムズ 2014年11月06日
本コーナーでは、ソーシャルメディアに残された大量のデータの中から食ビジネスに役立つキーワードを分析し、皆様へ簡易レポートとしてお届け致します。第8回では、「外食」というワードに注目しました。
上記は「外食」をキーワードにしたTwitter・ブログの投稿年間推移です。
今回はTwitterで「外食」と一緒につぶやかれているキーワードの中から、上位100件を通じて傾向をリサーチしました。
外食関連のワードはTwitter ブログとも年間を通じてほぼ一定で推移しています。
「外食」に関しては「いい」「美味しい」「好き」「楽しい」など、ポジティブなワードが12%に対して、「高い」「悪い」「苦手」などネガティブワードに関しても約10%と、ほぼ同等の割合でした。
外食をするタイミングを調べてみると一番多いのが「毎日」というワードでした。毎日の昼食や、外食にかかる費用の節約についての投稿が多く見られました。奥さんが出産で不在の時に毎日外食となったというコメントもありました。
一方で二番目に多い「久々」「久しぶり」というキーワードは「お店」「嬉しい」「友達」などとあわせて発言されることが多く、「外食」自体を特別なイベントとして楽しめるようなメニュー作りも大切です。
外食産業にも個食の増加による影響が現れています。「一人」「一人暮らし」など一人で食事をする際の発言も多く見られます。その際に話題になっているのは「外食」「自炊」どちらが良いのかというものでした。
最終的にきちんと食材を使い切れれば自炊の方が得。という発言が多いようです。ただし、最近ではスーパーやファミレスのメニューの充実感もあり、お持ち帰りで惣菜だけ買って帰るというパターンも増えてきているようです。
お持ち帰り用商品は、接客の手間も少なく売上げアップに貢献できるため、今後も伸びていくかと考えられます。
それでは具体的に店舗のメニューに活かすには、どうすればいいのでしょうか?
定番のメニューとしては「ラーメン」「カレー」「寿司」などが人気のようです。
一方で「忙しい」「濃い目」「量が多い」「油が多い」など外食が増えることによって健康を気にする意見も多く、上記の健康に関するキーワードは「サラダ」「野菜」「フルーツ」などと合わせて発言されていることが多いようです。今後は忙しい日々の中で健康を気遣うような「やさしいメニュー」が喜ばれるかも知れません。
以上、「Twitter」の年間データから「外食」について調査しましたがいかがでしょうか。今後のメニューの開発の参考などにしていただければと思います。
今後もソーシャルメディアデータ分析では消費者の嗜好や新しい商品・サービスの発掘、意外なキーワードを違ったテーマでご提供いたします。
住所:〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー12階
公式HP:http://www.hitachi-systems.com/
>> もっとみる