業界動向
2021年12月16日
新型コロナウイルスの新規感染者数が落ち着き、飲食店に少しずつ人が戻りかけた矢先、オミクロン株が登場して世界に再び緊張が走っている。緊急事態宣言が明け人の流れが平時に戻りつつあることに起因して、第6波の到来も懸念されており、いつまた以前の状態に戻るかわからないというのが実情だ。
しかし、いずれの変異株でも基本的な対策は変わらない。ワクチン接種と感染対策の徹底、検温や手指の消毒、適度な距離の保持、パーテーションの設置、短時間・少人数の会食・外出といった対策が鍵になる。
本記事では最新の政府発表などから、改めていま飲食店に求められている対応策をまとめた。
世界中で猛威を振るったデルタ株の影響は落ち着いてきており、日本においては新規感染者が出ない地域も見られる。多くの人が積極的に外出や旅行に出かけるようになり、コロナ禍で落ち込んでいた需要は少しずつ戻ってきている。
旅行業界においては、2021年10月の緊急事態宣言解除を受けて新規旅行客が増加しており、全日本空輸(ANA)では9月29日の予約数が一週間前と比較して2倍以上になったと報道された。フード業界においても時短解除を受けて多くの飲食店が深夜営業を再開しており、それに伴う需要回復が見られる店も増えてきている。
新たな変異株の「オミクロン株」が登場していることから、第6波の懸念も無視できない。
南アフリカで最初に報告されたオミクロン株は世界中でデルタ株と置き換わり始めており、新規感染者を増やしている。日本においても空港検疫でオミクロン株の感染が判明したケースが複数件出てきており、今後の影響を注視する必要があるだろう。
オミクロン株の感染力や重症化率はまだ不明な点も多くあり、はっきりとした結論が出ているわけではない。しかし多くの国の報告を総合すると、比較的中等症や軽症、無症状が多いもいわれており、今後の調査が急がれている。
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