飲食店の経営ノウハウ

ファミリー層を集客する飲食店運営法~キーワードは情報発信と子供向けの環境づくり

2021年03月02日

20210303_shukyaku_main

飲食店の集客層のひとつにファミリー層がある。しかし、ファミリー層に優しい飲食店は案外少なく、親が子供連れで行けるお店を探すのに苦労することも多い。それだけに、子供や子連れの親向けのサービスを充実できれば、他店との差別化にもつながりやすい。

この記事では、ファミリー層の集客に力を入れたい飲食店向けに、効果的な環境づくりやメニュー開発、情報発信のコツなどを解説する。

ファミリー層を集客しやすくするための環境づくり

赤ちゃんや小さな子供連れでも来店しやすい飲食店の特徴は何だろうか? それは子供にも、親にも、優しい環境が整っていることである。それぞれ見ていこう。

子供に優しい環境づくり

子供に優しい環境づくりにはいろいろな要素があるが、大きくは以下の3つだろう。

・子供の健康に配慮
・子供でも食べやすい環境
・子供が楽しめる工夫 

以下に、詳しく見ていく。

▼子供の健康に配慮

子どもの健康面への配慮には、全面禁煙(または喫煙席の設置による分煙)や安心な食材の使用、アレルギーでも食べられるメニューの用意などがあげられる。

なかでも環境面で注意すべきは、全面禁煙(または分煙)を徹底して、子供や安心して過ごせる環境をつくることだ。分煙されていない飲食店は、子供はもちろん子育て世代の親や非喫煙者にも避けられる傾向があるため、集客にとって大きなマイナスとなる。

また、安心な食材の使用や食物アレルギーへの対応も、ファミリー層の集客にとって重要な課題だ。こちらについては、この記事の後半で詳しく解説したい。

▼子供でも食べやすい環境

子供でも食べやすい環境づくりには、子供用の食器や子供サイズのカトラリー(スプーン、フォーク、ナイフなど)を用意することがあげられる。子供用の食器には、軽くて使いやすく、割れにくいプラスチック製の素材などが良いだろう。

また、乳幼児や未就学児などの小さな子供が座れる椅子があれば、子供にとっても食べやすい。なぜなら、一般のテーブルは大人用の高さで作られているからだ。また、子供が座るのにちょうど良いサイズの椅子で落下防止のベルトもついていれば、隙間から転倒するなどの心配もない。親子ともに安心して食事を楽しめるだろう。

▼子供が楽しめる工夫

子供が楽しめる工夫があると、ファミリー層が来店しやすいだけでなく、リピーターの確保にもつながりやすい。例えば、キッズメニューに子供が喜ぶおまけがついていたり、注文した金額に応じてゲームができたり、メニューが乗り物に乗って運ばれてきたり、とさまざまな工夫が考えられる。

誕生日に来店したらプレゼントを贈るというアイデアもよいだろう。子供がぐずらないと親は落ち着いて食事できるため、店選びの重要なポイントになる。

また、子供連れで飲食店を利用するときに、気をつかうのが来店時の待ち時間だ。長く待たせてしまう場合、子供が飽きずに待てる休憩スペースやキッズスペースを提供できれば理想的だ。しかし、店のスペースや新型コロナウィルスの感染予防対策などの問題で難しいことが多い。

これに代わる方法として、子連れの客を優先的に案内する個室を設ける方法がある。すぐに料理の提供ができなくても、子連れの客にとって個室で過ごせるのはとてもありがたい。店舗の客席に余裕があれば、個室の設置を検討してみることをおすすめする。

親に優しい環境づくり

赤ちゃんを持つ親に優しい環境づくりとして、おむつ交換台や授乳室の設置が挙げられる。親が飲食店の座席でおむつを好感したり授乳したりするのはまず無理だ。専用のスペースがあれば、それだけでも親は安心できる。

また、子供が食べこぼしても服を汚さないための使い捨てエプロンや、落としても割れない子供サイズの食器があることも家族連れにはうれしい配慮だ。子供用の椅子においては安全面でも重要だ。

ちなみに筆者も子供が小さいときにうどん屋に行ったことがあるが、子供に食べさせるうどんを短く切るための食用ハサミがあったら便利だと実感したことがあった。

ファミリー層向けのメニュー開発

次に、メニューでファミリー層を集客する方法を考えよう。

家族で楽しめる料理はありますか?

例えば、小さな子供と一緒に親子で食べられるお得なプレートメニューや、家族みんなで協力して食べる巨大なスイーツメニューなどがあげられる。子供向けのメニューはもちろん、親子や家族で一緒に楽しめるメニューの開発なども重要だ。

これらはファミリー層で楽しめるだけでなく、話題性も高いため、口コミやSNSでも拡散されやすい。ターゲットのファミリー層にうまく伝達されれば、順調な集客が期待できる。

子供向けメニュー

子供向けのメニューを充実させることもポイントだ。子供に人気があるカレーライスやハンバーグ、オムライスなどの定番メニューから、食後のドリンクやスイーツまで、いろいろなメニューが考えられる。普段大人向けに提供しているメニューでも、味つけを子供向けに薄めにしたり、ボリュームを減らしたりすることで子供向けになる。食べ盛りでキッズメニューのカレーライスでは満足できないという子供向けの大盛りキッズメニューなどがあっても良いかもしれない。

また、子供向けメニューを開発するうえで、以下の2点も重要なポイントだ。

・安心な食材の使用
・食物アレルギー対応

具体的には、国産やオーガニック(有機栽培)の食材を使ったり、添加物をできるだけ減らしたりするなど、親が安心して子供に食べさせられるメニューをつくることが大切だ。健康に良い食材で作ったメニューは子供だけでなく、健康志向の大人にも喜ばれる。

また、現代はアレルギーに関する意識が高まっている。食物アレルギーへの対応も飲食店にとって大きな課題だ。

食物アレルギー対応

食物アレルギーに対応するためにはいくつか方法がある。

・卵不使用など、低アレルゲンメニューを用意する
・メニューにアレルゲン情報を記載する
・客からのアレルギーの問い合わせ場合に備えて、メニューのアレルゲン情報を把握しておく

特に子供のアレルギー症例の多いアレルゲンは卵、牛乳、小麦の3つだが、これ以外にも食品にたんぱく質が含まれていれば、アレルギー症状は引き起こされる。しかも、人によって食べられる程度は異なるため、例えば卵を切った包丁で別の食材を切ったことで発症してしまうこともある。飲食店が対応することは決して簡単ではない。

食物アレルギーを持つ客は、予約する時にアレルギーの有無について問い合わせることが多い。そのため、飲食店はメニューに含まれているアレルゲン情報について把握しておくことが求められる。不明な場合ははっきり「分かりません」と伝えることも重要だ。あいまいな対応をすれば発症してしまうこともあるからだ。

アレルゲン情報の管理は、ファミリー層を集客する飲食店にとって必須の対策といえる。迅速で正確な情報管理のために、メニューとアレルゲン情報を関連付けてデータベース化する外食企業も多い。

ファミリー層の集客は情報提供で決まる

飲食店のファミリー層の集客は情報提供で決まるといっても過言ではない。ファミリー層が飲食店を探すときに、どんな方法を使うかを考えて対策すると効果的だ。ここでは、集客に使える4つの情報発信の方法について紹介する。

グルメサイトへの登録

まず、定番の方法は、食べログやぐるなび、Retty、ホットペッパーグルメなどのグルメサイトに登録することだ。これらのグルメサイトは口コミ評価が集まりやすく、ホームページを持たない店舗でもネット集客ができるメリットがある。

ファミリー層を集客するためには、ホームページ上で家族や子供連れで来ても快適に過ごせること、ファミリーで楽しめるメニューや空間があることなどをアピールするとよいだろう。

Googleマイビジネスへの登録

Googleマイビジネスに登録すると、ネットで検索されたときに、Googleマップ上に店舗情報を表示させることができる。これはいわゆるMEO(マップエンジン最適化)と呼ばれるもので、近年スマホの普及によって注目されている集客方法だ。

メリットは何と言っても、検索結果の上位に表示されやすいことだ。例えば「ファミリーレストラン+地名」で検索したときに、検索結果の1ページ目にその地域のファミリーレストランに関する情報が地図上に表示され、そこから店舗のホームページ閲覧や電話予約などが可能になる。

検索結果のさらに上位に表示させるには、店舗情報の定期的な更新や口コミ評価を集めるなど工夫が必要だが、積極的に利用するとよいだろう。

SNSでの情報拡散

飲食店においては、TwitterやInstagram、Facebook、LINEなどのSNSで情報発信することも効果的だ。TwitterやInstagramではハッシュタグをつけることで多くのユーザーに閲覧される可能性がある。

Twitterではリアルタイムな情報がわかるため、店内の混み具合や最新キャンペーンなどを調べるユーザーも多い。Facebookは広告機能が優れており、友だち同士で関連性の高いユーザーに広告を露出させることも可能だ。

また、最近ではLINEの公式アカウントを作成してフォロワーを増やそうとする取り組みも多く見られる。子育て世代がよく見ているSNSなどを積極的に活用して情報発信すれば、ファミリー層の集客につなげられる可能性も高い。

店舗ホームページ作成

グルメサイトやGoogleマイビジネスの口コミ評価だけではわからない、お店のサービスやメニュー、雰囲気などを意図通り知らせるには、店舗のホームページを持っておきたい。

口コミ評価とは別に、実際の店舗内の雰囲気やメニューのバラエティ、料金などは店舗のホームページで確認したほうがよくわかる。実際、グルメサイトやGoogleマイビジネスから店舗ホームページにアクセスして、最終的に来店を決定するユーザーも多い。

ファミリー層の集客は「安心感」がキーワード

ファミリー層を集客するための環境づくりやメニュー開発、情報発信の方法などを深掘りしてみると、集客するポイントのひとつに「安心感」というキーワードが見えてくる。親と子供が安心して来店できるサービスやメニューの提供はもちろん、ちょっとした声かけや子供に対する配慮など、客の気持ちに寄り添うことが求められる。

ファミリー層の集客に力を入れることは、店舗の売上だけでなく、飲食店としてのサービスの品質向上にも大いに役立つことだろう。

BtoBプラットフォーム規格書

飲食店の経営ノウハウ バックナンバー

おすすめ記事

関連タグ





業務用食品、衛生関連資材の購入は、BtoBプラットフォーム商談 eSmartで!会員登録無料・今なら3500ポイントプレゼント!

メルマガ登録はこちら
フーズチャネルタイムズ 無料購読はこちら