企業インタビュー
2019年07月31日
右:株式会社トレタ 代表取締役 中村仁 2013年に株式会社トレタを設立。予約台帳・顧客台帳システム『トレタ』で、飲食業界のIT化を支援する事業を展開。左:株式会社インフォマート 取締役 大島大五郎 食品メーカーにて勤務後、2000年にインフォマート入社。食品業界向けに受発注や規格書などの企業間取引事業を手がける。
外食をとりまくテクノロジーと未来への議論を深めるカンファレンス、FOODIT TOKYO。会場では毎回約1,000人の来場者が、飲食経営のカリスマら豪華な顔ぶれの登壇者の提言に耳を傾けてきました。フーズチャネルでもFOODITレポートは人気が高く、飲食業界内の「食×IT」への強い関心が伺えます。5回目となる2019年は、どのような展望が描かれるのでしょうか。実行委員長の中村仁氏(株式会社トレタ代表取締役)と、大島大五郎氏(株式会社インフォマート)が、開催へ向けた熱い想いを語りました。
大島氏:『FOODIT TOKYO』、2015年に始まって今年で5回目の開催になりますね。
株式会社トレタ 代表取締役 中村 仁氏
中村氏:回を重ねる中で、アンケートに寄せられる声などから、FOODITの価値は“化学変化”だということが見えてきました。外食産業とそれを支える周縁のIT産業など各業界の著名人が結集し、未来に向けて議論を深めることで化学反応のようなものが生まれるという、一言でいえば「異業種」です。
登壇者は飲食やIT関係者だけとは限りませんし、テーマもこれまではサービスや経営の話が多かったのですが、料理とテクノロジーの話もしていきたいです。例えば、エバーノートジャパンの会長などを務めていた外村仁氏。
エバーノート時代にはCFOにも就任されていて、これは「チーフ・フード・オフィサー」の略なんですね。シリコンバレー在住で「FoodとITの融合」をテーマに活動されている、食に造詣の深い方です。
大島氏:おもしろい話が聞けそうですね。
中村氏:シリコンバレーのエンジニアは、料理に詳しい人が多いんです。エンジニアリングと料理って、実は結構近いんですよ。調理にAIなどのテクノロジーを活用した「CookTech」とか、調理を物理的に解析する「分子ガストロノミー」とか。
実験の延長線上のように、テクノロジーの最先端で食の機運が急速に高まっているそうです。
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