ブームの真相

異業種からの参入もぞくぞく。コッペパン専門店は、どこに向かうのか

2018年10月10日

「“作り方”というのは、まず何より美味しいパンを作るということです。当たり前のように思うかもしれませんが、かつて給食で食べたコッペパンは、決して美味しいパンではなかったと思います。

また意外とパン職人が焼くようなかみしめて味わう本格的なパンも、ハードすぎて具材との相性があわないことがあるんです。繁盛店のコッペパンの多くは、具材と良くなじむ、やわらかな口どけを持っている傾向があります。

ただ、美味しいものを普通に並べても、似たものは世の中にいくらでもあります。よりわくわくするようなディスプレイの仕方だったり、店内にいるだけで元気になれるようなスタッフたちの明るい声といった“売り方”が大事になってきます。『あんバター∞えんバター』のパフォーマンスはその一例です。

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進化系コッペパンとして何かと話題の
月刊アベチアキ

そして、『月刊アベチアキ』のような、見る人に、なんだろう?と思わせ、SNSで思わず拡散したくなるような店舗外観やネーミングが“広め方”です」

既存のコッペパンから一歩外した進化系コッペパンは、実は店主の個性そのものが反映されているともいえる。

「いうなれば、コッペパン自体が進化しているのではなく、進化しているのは“コッペパン屋”なのかもしれません」

誰も見たことがないコッペパンが生まれるかもしれない

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まだ誰も予想しないような
専門店が登場するかもしれない

特に異業種からのベーカリー未経験者の参入では、既存のパン屋のパン作りにはない、常識にとらわれない柔軟な発想が生まれることもある。居酒屋などの他業態の飲食店がコッペパン専門店を出すという展開も「ありえない話ではない」とする岸本氏。

「お客様を楽しませるサービス力やホスピタリティの面で、居酒屋は非常に高度になっていますから、お客様をいい意味で裏切るような、想像を超えるコッペパンが誕生するかもしれませんね。

ただ、今後どんな進化をしていったとしても、コッペパンは駄菓子の延長にある”身近で気軽な存在”であることに変わりはありません。たまにしか食べられないような高級グルメではなく、買い物のついでに立ち寄れるような日常性こそが、コッペパンが愛される理由です。そんな親しみやすさだけは、本質として変わらず残っていくと思います」

取材協力:ジャパンベーカリーマーケティング株式会社 岸本拓也氏


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