企業インタビュー
2018年09月04日
赤塚元気(アカツカゲンキ)…1976年、愛知県一宮市出身。学生時代、東京・下北沢の繁盛店「汁べゑ」(楽コーポレーション)でのアルバイト経験を機に飲食業を志す。一宮で基盤を固め2012年に東京進出。居酒屋甲子園では第1回から3大会連続で全国大会進出を果たし、第2回に「いなせ寅゛衛門」、第8回は「渋谷道玄坂DRAEMON」で日本一に輝く。
全国1700店舗以上が参加する大舞台「居酒屋甲子園」で2度の優勝経験をもつ、株式会社DREAM ON COMPANY。東京と愛知で、居酒屋を主力にバルやイタリアン、カフェなど幅広い業態で14店舗を展開し(2018年8月現在)、人気店「渋谷 道玄坂 DRAEMON(渋ドラ)」の姉妹店、「DRAEMON7(ドラセブン)」を新宿にオープンさせたばかりだ。代表取締役社長の赤塚元気氏が挑み続けている、従業員のモチベーションを高めるための取り組みをさぐった。
【Q】飲食業に携わるようになったきっかけを教えてください
株式会社DREAM ON COMPANY
代表取締役社長 赤塚元気氏
学生時代に、東京・下北沢で「汁べゑ」(楽グループ)という居酒屋でアルバイトとして働きました。その4年間がすごく楽しくて、飲食で生きていきたいと考えるようになったのがきっかけです。
従業員がいつもお客様を楽しませることを第一に考える、人間力が売りのお店で、私もそんな店がやりたいと思いました。大学卒業後に、地元愛知・一宮の駅前に「笑顔専門店炙一丁」という居酒屋をオープンさせたのが、ちょうど20年前です。
その後、業態も名前も違う店舗展開をしていきますが、売りが笑顔やホスピタリティといったスタッフそのものであることは共通しています。店舗は現在、愛知で7店舗、東京でも7店舗を運営しています。
【Q】すべての店舗が、それぞれ違う業態なのですか?
カジュアルなイタリアンバル業態も人気
同じ業態は1店舗もありません。いつも会社の仲間たちと一緒に好きな玩具を作るみたいに、今度は何作る?と考えて意見を反映させていきます。
主軸は居酒屋ですがサムギョプサルの店があったり、九州料理店があったり、メキシカンやイタリアンに、パンケーキを提供するカフェもあります。
店づくりだけでなく、メニューも日ごろの業務も社員・アルバイト問わず意見を出してもらえば、みんなもチームの一員としての参加意識が高まります。自分たちで主体的に動ける、そんな社風でありたいので、意図的にいろいろ任せていることが多いです。
【Q】誰でも意見を出したり主体的に動けたりするのでしょうか
もちろん責任は店長・社員が負いますが、アルバイトでもレベルの高い子は社員と変わらないような仕事も任せられます。それが可能なのは、アルバイトも含めて勤続年数が長いスタッフが多いという点もあるでしょう。長く勤めてもらうことは企業の価値です。
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