経営者インタビュー

心の中は不安でいっぱい。だからこそ「着想」術でとことん考え抜く~ファンゴー・関俊一郎社長

2018年04月16日

その後、大型商業施設に出店した2号店は6年で撤退することになり、同じタイミングで3号店も2年で閉店せざるをえない状況になってしまったんです。信頼していた人の裏切りなど、様々な状況が重なった時期でもあり、結果として3店舗のうち1号店を除く2店舗が閉店したわけです。今振り返っても、それはすごく大変で辛く、苦しい出来事でした。

どん底から這い上がるため、とことん考え抜いた

【Q】辛かった時期を、どのように乗り越えたのでしょうか。

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あの苦しみがあったから、起死回生につながったのだと今は思っています。当時は体重も減って髪も抜け落ち、肌も血の気がなく幽霊みたいで、死んでしまうんじゃないかと思うほどでした。

生来は、目標を向ってがんばっていけば夢は実現できるという超ポジティブ思考なのですが、体力も気力も失われると、激しい不安に襲われます。このままではファンゴー1号店まで失うかもしれないと。そんな中でも、それはダメだ、がんばろうと思うものの、次々と別の不安も立ち現れるんです。 

会う人はみんな何か企んでいるように思えて名刺交換もできなかったし、出店場所を見ても、ここではお客様はこないんじゃないかとか、家賃が高すぎるんじゃないか、狭すぎるんじゃないかと考えてしまうんです。

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しかし、見方を変えれば「不安=成功へつながる課題」です。それを払拭するために考え抜くんです。もっとこうした方がいいんじゃないか、もっといいやり方があるんじゃないかと必死になります。この時期に作った店が新宿の「ファンゴーダイニング」です。

サービススタッフの動線をどうするか。効率よく動けて客席全体を見渡せる配置はどうすればいいのか、オーダーを通すデシャップの位置はどこがいいか、よし大丈夫と思えるまで試行錯誤しながら決めました。

営業時間も、ランチとディナーだけでいいか考えます。新宿だから夜遅い時間もお客様はいる、よし、じゃあバータイム(23時~5時)もやろうとなりました。不安要素に向き合い、逆にチャンスだとポジティブに転換することで得られる「着想」があると思います。

結果として、これが再浮上のターニングポイントになりましたし、それまで以上にポジティブで大胆な行動で、目標を達成実現できるようになっていきました。

【Q】その後、2012年には1号店の向かい側にアップルパイ専門店「グラニースミス」を出店しました。

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それも、不安要素をきっかけに得られた「着想」から生まれました。6坪しかない小さな物件がテナントを募集していて、最初は興味もなかったのですが、もし自分の店の向かい側に変な店が入ったらどうしよう、と、ふと思ったんです。

公園にも隣接していますし、この一画の雰囲気を壊したくないとも思って、何をするか考える前に出店を申し込んでいました。アップルパイ専門店にしようと決めたのはその後です。


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