経営者インタビュー

心の中は不安でいっぱい。だからこそ「着想」術でとことん考え抜く~ファンゴー・関俊一郎社長

2018年04月16日

20180416_fungo_main

関俊一郎(セキシュンイチロウ)…1967年、長野県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校へ進学、6年間海外生活を送る。帰国後、経営コンサルティング会社勤務を経て、サンドイッチとハンバーガーの専門店「FUNGO」を東京・三宿に開店。2018年3月現在、5業態10店舗を展開中。

学生時代を過ごしたカリフォルニアの食文化や生活スタイルを取り入れ、アップルパイ専門店「グラニースミス アップルパイ & コーヒー(以下、グラニースミス)、サンドイッチ専門店「ファンゴー」、ベーカリーショップ「クロスロード・ベーカリー」など話題の店を手がけてきた、株式会社ファンゴーの関俊一郎代表取締役。アメリカンテイストの店と華やかな経歴の陰には、一時期は名刺交換もできなくなるほど人間不信に陥った関代表の苦悩と再生があった。不安に向き合い、プラスに転換させて経営に生かしていく、その独自の着想と超ポジティブ思考とはどのようなものなのだろうか。

カリフォルニアの生活スタイルをまるごと提供するサンドイッチ店

【Q】起業のきっかけを教えてください。

20180416_fungo_001

株式会社ファンゴー代表取締役CEO
関 俊一郎 氏

東京の世田谷公園沿いに、オリジナルサンドイッチの専門店「FUNGO(ファンゴー)」をオープンさせたのは1995年、28歳の時です。

高校卒業後に、海外への興味や憧れからアメリカへ留学して、6年間過ごしました。大学卒業後は帰国して経営コンサルティング会社に勤めていましたが、学生時代を過ごしたバークレー(カリフォルニア州)の食事や生活スタイルが忘れられず、同時にこれはビジネスチャンスではないかとも思ったのが、サンドイッチ専門店を立ち上げたきっかけのひとつです。 

というのも、私が2年間を過ごしたバークレーという場所は、今も昔も様々な文化の発祥・発信の地であり、食文化への意識も高いエリアでした。たとえば、シアトル系エスプレッソやサードウェーブといわれるコーヒーの源流になった店の一号店もありますし、オーガニックや地産地消につながるカリフォルニアキュイジーヌが生まれた場所でもあります。

そんな地で出会ったサンドイッチは、パンやチーズの種類も選べ、フィリング(具材)も多彩で、今まで食べたことがないものでした。元々和食党なのですが、そんなサンドイッチを毎日のように食べていたんです。

20180416_fungo_002

具材も選べるグルメなサンドイッチ

当時の日本はバブル景気がはじけた後で、海外文化に触れる機会も増え、関心も高まっていましたが、サンドイッチはコンビニやスーパーで、パッケージされたものが売られている程度でした。

食事だけではありません。犬と一緒にレストランにいってテラス席で過ごしたり、サンドイッチとコーヒーをテイクアウトし、喧騒を離れた公園の芝生でのんびり過ごしたりといった、ちょっとした優雅な時間の過ごし方というものも日本にはなかったんです。 

ファストフードではない、テイクアウトもできてフィリング(具材)も選べるようなグルメとしてのサンドイッチを、生活スタイルそのものとあわせて提供したいと考えて始めたのが「ファンゴー」でした。

【Q】オープン後、評判はいかがでしたか?

20180416_fungo_003

やるからには最初からたくさんのお客様に来ていただきたいと思ったので、壁も目立つようにブルーにして、改装中の現場にも大きな張り紙を掲げ、こだわりのサンドイッチを売ることを開店前から伝えていました。

その効果もあってか、開店初日から行列ができて飛ぶように売れました。当時28歳でしたし、年上の方々がこんなに並んでくれるのかと驚きました。 


経営者インタビュー バックナンバー

おすすめ記事

関連タグ

メルマガ登録はこちら
フーズチャネルコンテンツガイド