経営者インタビュー

ロードサイドは郊外の銀座。一見不利な国道沿いの居酒屋で集客する〜海帆・久田敏貴社長

2017年12月07日

ふたつめの理由は、もともと会社が鮮魚卸ですから、街中にお店を出すとお得意先のお店とバッティングしてしまうことでした。上手くいってもいかなくても目立つのは問題があるなと。ですから街中から車で30分以上、10㎞以上離れていれば競合しないだろうと思い、あえて郊外に出店していました。

【Q】オープン後の反響はいかがでしたか

当時は、名古屋で飲みに行くなら中心街の栄で、という時代でした。郊外のロードサイドに居酒屋はほぼなく、珍しい存在だったと思います。しかし需要がないのかというとそんなことはなく、1店舗で月1500万円を売り上げていました。繁盛店でしたね。ロードサイド沿いは近所に大きな工場があったり、大学が合ったりと比較的ニーズが高かったのです。勢いに乗ってその後4ヶ月で4店舗ほどロードサイドに店を出したんですが、どの店も結構順調でしたね。

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店舗目くらいではじめて繁華街へ出店しています。その頃にはさすがに卸のお得意先にも、自分で飲食店をやっていることが知れてきたので、もう良いかなと。ただその後もロードサイド7:繁華街3くらいの割合で出店を続けていました。

【Q】ロードサイド出店のメリットとは、どこにあるのでしょうか

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私はよくロードサイドを『郊外の銀座』という言い方をします。通りにスーツ屋があり、回転寿司があり、ファミリーレストランがあるというように、色々な業態の大型店舗が並んでいます。しかしその中に居酒屋はほぼありません。つまり、競合が少ないので集客しやすいわけです。

もう1点は、飲食店の課題でもある人材の確保がしやすいことにあります。郊外には大学のキャンパスがありますので、店が近い分、街中よりも大学生を採用しやすかったですね。これはメリットとして、かなり大きいと思います。

【Q】一方で、ロードサイドであることのデメリットとは

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巡回バスを出せるのも、ドミナント展開ならでは

一番は、やはり飲酒運転の問題ですね。2006年に福岡で飲酒運転による痛ましい事故が起きてしまい、飲酒運転に対する取り締まりや、罰則が強化されました。翌年、道交法が改正された際には、お客様の飲酒運転に対する意識も大きく変わり、売り上げも一気に2、3割減りました。しかし車社会であるロードサイドで居酒屋を展開する場合、この課題はいずれ解決しなければならない問題だったと思います。

そこで、お客様が車で来店する必要がないように、弊社が考えた答えは、店舗に送迎用のバスを導入することでした。送迎バスが家まで来てくれれば、友達や家族の誰かが、運転役を引き受ける必要もありませんし、宴会など大人数でも安心して利用していただけます。

送迎バスのアイデアは、私がかつて働いていた旅館で送迎を担当していたので、そこからヒントを得ました。いまでも私がマイクロバスを運転することもあります。また弊社の次長、部長、役員クラスはみんな中型限定解除の免許を取ってもらいました。それくらい送迎の取り組みは重要なのです。



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