経営者インタビュー

株式会社ハブ・太田剛社長~英国パブ文化を日本に根付かせる。逆境に打ち勝った経営哲学とは?

2017年07月28日

一時期、それを試したこともあります。しかしそれで出来上がったのは、英国風パブではなく、どこにでもある洋風居酒屋でした。通信簿で言ったらオール3みたいな店です。今振り返ると、完全に迷走していました。

【Q】いまの単一業態に戻られたきっかけはなんでしょうか

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結局迷走の原因は、自分自身英国パブとは何か?というものが分かっていなかったからだと思います。それをようやく理解できたのは、HUBのビジネスモデルを作ったダイエーの中内さんから、直接お話を聞くことができてからです。

その時に『HUBを絶対に居酒屋にはするなよ』と言われて、目が覚めました。我々がやろうとしているビジネスは、単なるアルコールビジネスではなかったのだと。むしろ居酒屋の経営とは真逆の戦略が必要だったということが分かり、腹落ちしました。

フードメニューにしてもそうです。最初は万人受けするメニューを目指していましたが、我々が本当に売りたいのはお酒です。ですからどこか片手間というか中途半端で、英国風パブとしてのコンセプトと戦略が、一本のストーリーとして繋がっていませんでした。このままでは他社の努力には追いつけないと、そのときに悟りました。

結局、紆余曲折を経て英国風パブの単一業態に戻ったというか、それしかできなかったんですよね。

本場で体感した英国文化を、日本でも浸透させたい

【Q】あらためて英国パブの文化を知ったときに感じたことは

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一度、勉強のためにイギリスに行かせてもらいました。そこで体感したのは、イギリス人にとってパブというのは、仕事と家の間にある心の安らぎの場所だということです。

行きつけのパブには、店の中に独自のコミュニティがあって、おじいさんの代から当たり前のように来ているなんて話をよく聞きました。飲み屋というよりも、人と人がつながる場所なんだなと。歴史を感じられる場みたいなね。

例えばですが、子供の成長を披露する場でもあるんです。ひいきのサッカーチームのユニフォームを子供に着せて連れてくるとか。そういうパブを通じた共通の思い出みたいなものが作られていて、その人の人生にとっても大切なものになっていると。それを見て文化というものは、トレンドや流行りではなく、何十年も歴史を積み重ねていかないと根付かないものだと分かりました。

実は、最近になって弊社にも、両親がHUBの常連でした、という社員が入社してくれるようになりました。これでやっと1世代です。さらに50年、60年、70年と続けていくことで、やっとハブがひとつの文化を発信したといえるのではないかと思っています。

【Q】キャッシュオンデリバリーのメリットについて教えてください

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最大のメリットは1杯から気軽に立ち寄っていただけることです。自分の分だけ前払いでお会計を済ませるので、割り勘などで不公平さが生まれることもありません。

また、会計が済んでいるので、電車の時間などに合わせて自分のタイミングで帰りやすい。このような特徴から、仲間が集合するまでの待ち合わせの場所として、もちろん1次会としても使えますし2次会では「もう一杯だけ」というニーズにも対応できるなど、使われ方に幅があるのです。


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