企業のIT活用術

鳥貴族・大倉忠司社長~飲食店の人材確保に奇策なし。システム活用による労働環境の改善で、「勝利のサイクル」を

2017年08月22日

鳥貴族 コース料理

2014年に東証ジャスダックへ上場を果たし、2015年に東証二部へ、そして2016年には東証一部へと、ここ数年で日本を代表する外食企業へと駆け上っていった株式会社鳥貴族。その急成長の基盤にあったのは、社員の“鳥貴族愛”と、徹底した“労働環境の改善”による人材=人財の確保でした。

社員が誇りを持てる店づくり、そしてシステム活用は、なぜ重要なのか?同社の大倉忠司社長に、お話を伺いました。

飲食業はヒューマンビジネス。成功のカギは、社員の「鳥貴族愛」に。

【Q】御社の歴史を簡単に教えていただけますか

代表取締役 大倉忠司氏

代表取締役 大倉忠司氏

鳥貴族は、1985年に東大阪市に一号店をオープンしました。全商品均一価格は、その一年後に始めています。当時はお客様になかなか来店してもらえず、倒産もちらつくほどだったんですね。そこで思い切って、「利益云々よりも、お客様に喜んでもらおう」と均一価格に踏み切ったのです。それから業績を立て直し、しばらくは大阪でもローカルを中心に出店していました。転機が訪れたのは創業から18年目、35店舗目のことです。

バブルが弾け、地価がさがったので、弊社のように客単価が低くても、空中階や地下であれば駅前や繁華街に出店できるようになったのです。初めての空中階である道頓堀店の出店を契機に出店戦略を変え、繁華街や大阪のターミナル駅にどんどん出していきました。ローカルで鍛えられていたので、どのお店も成功しました。

そして、2005年に東京へ進出し、現在は関東、東海、関西を中心に550店舗(17年6月末現在)を展開しています。

【Q】「鳥貴族」の単一業態でずっとやってこられているのは、なぜでしょうか?

やはり飲食業というのはヒューマンビジネスですから、そこで働く社員の気持ちがすごく大事だと思っています。飲食愛、弊社で言えば「鳥貴族愛」を社員にどれだけ伝えられるか、これが非常に大切です。もし弊社が多くの業態をやっていたら、飲食愛は伝えられても、お店に対する想いは落とし込みにくいと思います。

鳥貴族 焼き鳥

また、鳥貴族ではタレ以外は、各店舗で仕込みから調理まで行っています。串打ちも、一本一本、お店で丁寧に行います。その一番の理由は、お客様に美味しいと喜んでいただきたいからですが、それと同じくらいに、社員にはお店の商品に対して自信や誇りを持って欲しい、という思いがあります。よくないと思っている商品を売らされることほど、不幸せなことはないですよね。「安いから多少品質が悪くてもかまわないだろう」といった考えが少しでもあれば、自分の仕事に誇りは持てませんから。

食の安心・安全も強化。国産食材へ切り替え、アレルギー情報も公開

【Q】商品へのこだわりといえば、数年前から「国産国消」を掲げていらっしゃいますね

会社が大きくなる中で、やはり日本の企業として自国の一次産業を支援したい、という気持ちが湧き出てきて、14年から使用食材の国産化をスタートしました。当時すでに2~300店舗あり、食材調達は全国におよんでいたため、「地産地消」ではなく「国産国消」にしたんです。それでもすべて国産に切り替えるのに、三年ほどかかりましたね。「国産国消」に取り組み始めてからは、食の安心・安全に敏感なファミリー層やシニア層のお客様にも好評です。

食の安心・安全では、現在、ホームページでアレルギー情報も公開しています。アレルギーは本当に怖いですからね。場合によっては命にかかわる問題ですから、しっかり対応していかなければいけません。


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