企業インタビュー
2017年06月13日
カニやエビなどをスパイシーなソースと絡めたシーフードを、手掴みで食べる豪快なスタイル。店内のスピーカーからは大音量の音楽が流れ、常に賑やかな会話と、元気なスタッフで活気があふれている店がある。2015年に手掴みレストランとしてブームを起こし、今なお予約のとれない人気店”ダンシングクラブ”。この店の人気の秘密はどこにあるのだろうか。株式会社ミールワークス・ダンシングクラブ総括マネージャーの若林裕氏に伺った。
「ダンシングクラブはシンガポールで生まれたシーフードレストランです。3段階から辛さを選べるスパイシーなシグニチャー・ソースを、茹で上げたカニやエビや野菜などによく揉み込みます。さらにそれを大人数でも食べやすいよう、皿ではなくテーブルのシートの上に大胆にサーブします。そして手掴みで殻などを割りながら食べていただきます」
サラダやコロッケといったサイドメニューも豪快に手で食べる。当時の日本では、まだ“手掴み”で食事できる店は珍しく、手掴みに挑戦はしてみたいけど、やはりちょっと…と抵抗感を示すお客も少なからずいたという。
「手で食べる事を全面に出した業態ですから、いかにお客様の心理的なハードルをさげるかそこに一番気を使いました。まず考えたのは衛生面の確保です。大切なのは基本ですが手洗いの徹底ですね。これはお客様を席にお通しして、最初にお願いしています。
店の一番目立つ所に手洗い場がある
また一般的に手洗い場というと、フロアの端に設置するものですが、ダンシングクラブではあえてスポットライトがあたる、フロアの中央に設置しています。こうすることでお客様は手が汚れたとき、いつでも手を洗えるという安心感を得られます」
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