経営者インタビュー

姫路駅前で「まるまさ」ブランドを浸透させた気鋭の経営者。新業態で次の展開へ~エイトリンク・松尾守晃社長

2017年06月07日

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松尾守晃(マツオモリアキ)…1978年、兵庫県神崎郡生まれ。大学卒業後、学生時代にアルバイトをしていた居酒屋に勤めて、23歳の若さでフランチャイズの回転寿司の店主を任される。26歳で大手飲食企業に就職。35歳で株式会社エイトリンクを設立し、現在、姫路市に5業種7店舗を展開中。

近畿の中核都市、兵庫県姫路市で注目を集める外食企業がある。2014年に焼き鳥メインの大衆酒場『炭焼き串 まるまさ屋』をオープン以降、右肩上がりの成長を見せる株式会社エイトリンクだ。同業態以外にも、炭焼き肉専門店、イタリアン酒場、天ぷら屋など7店舗を展開し、わずか数年で地元に「まるまさブランド」を浸透させている。

定番業態+全店舗が姫路駅周辺という徹底したドミナント戦略で、「勝ちの法則」を見つけたかのようにも見えるが、代表の松尾守晃社長によると、このまま成長を続けるには、大きな壁があると言う。そこで新たに打って出た新業態の話も含め、お話を伺った。

繁盛店を目指すのなら、繁盛店から学べ!

【Q】起業されるまでは、何をされていたのでしょうか?

飲食企業に就職して現場を経験した後、本社に戻って商品開発や商品企画を担当していました。僕は昔から算数が好きだったんで、料理を作るよりも、売上やコストを計算しているほうが性に合っていたようです。

【Q】当時の経験で特に役立っていることはなんでしょう?

本当に色々なことが今に活かされていますが、一番は繁盛店をリサーチして歩いた経験です。週1回は、全国の様々な繁盛店を食べ歩いていました。そこで学んだ“成功の法則”のようなものが、今の事業を支えていると思います。たまに運が重なってできた繁盛店もありますが、これはマネできるものではありません。意図的にヒットを狙うには、メニューの構成、原価、店の雰囲気など、考えなければいけないことはたくさんあります。

原価率の高いサービス商品で集客をかける

【Q】起業されたとき、なぜ焼き鳥業態だったのですか?

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『炭焼き串 まるまさ家 姫路本店』

1店舗目だからこそ、失敗は許されません。焼き鳥というのは、オーソドックスな業態で、リスクヘッジができるジャンルです。ただ、普通の焼き鳥屋では勝てないので、他店との差別化には力を入れました。

姫路市は、約54万人の人口を抱える中規模の都市です。駅前にはチェーン店だけでなく、老舗の個人飲食店も多くあります。ただ、個人店は外から店内の様子が見えないことが多くて、新規顧客は入りづらかったんですよ。そしたらたまたま交差点の角の物件が売りに出されていたのを目にして、「これを全部ビニールシートで囲ったら、店内の活気が見えて入りやすいだろうな」と思って、その立地条件を有効活用させてもらいました。当時の姫路には、ビニールシートを使ったお店がなかったので、目新しさもありましたしね。

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あとは、メインの焼き鳥です。一般的なお店では、ひと串の肉の量は35g~45gくらいです。でもウチは、約1.5倍の60g程度にして、炭火でじっくりと焼き、値段は100円で統一しました。中途半端な商品だとお客様の記憶に残りませんからね。圧倒的な価値を出して、目的を持って来店してもらおうという考えです。

【Q】でも、それだと利益面が厳しくないですか?

もちろん、それだけなら厳しいですよ。だって一本100円で売って、儲けが30円か40円だけでしょう(笑)。お客さんは焼き鳥を10本食べて、ビールを2杯飲んでも、1800円かそれくらいです。原価は70%くらいになりますし、串を打つ人件費もかかっているので、無理です(笑)。


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