経営者インタビュー

浜倉的商店製作所・浜倉好宣社長~次々と“溜まり場”をデザインする「横丁・酒場のコミュニティ文化」の仕掛け人

2017年04月18日

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すでにシャッター街で、さびれてはいましたが、この駅近の立地にある通りを空き家にしておくのはもったいないなと。せっかくならこの昭和の雰囲気が残る場所を、人で賑わう飲み屋街として蘇らせたいという想いでした。

【Q】出店される店舗はどのようにして集められたのでしょうか。

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オープン当時の、恵比寿横丁は13区画(現在、20区画)。一番小さいところで1.4坪、広いところでも6坪しかない、小さな店の集まりでした。

普通、こういう条件でテナントを集める場合、有名店を誘致したり、1社が丸ごと借りたりするのですが、やはり1社が運営すると、どんなに業態を変えたとしても、どこか似た雰囲気になってしまうものです。

それを避けたかったので、まずテナントの一般募集はせずに、知人や人づてに、出店候補者のオーナーひとりひとりと飲みながら、店の狭さや、お店同士の付き合い、人が増えれば出てくる面倒なことを共有できて“長屋づきあい”を楽しめる、個性とエネルギーがあふれる方々を募りました。

横丁内の業態は被らないよう、僕のほうで「焼鳥」「串カツ」「おでん」など25業態ほど提案し、最終的には公平を期すためにジャンケンで決めています。一見乱暴なようですが、こういう突飛なアイデアを楽しめる人が、横丁向きなのだと思います。

【Q】浜倉社長のなかで横丁とは、どのような場所でしょうか。

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他では見られない、個性的な店が集まる

例えば学生の時って、ここに行けば誰か知り合いが居るような〝溜まり場〟ってありましたよね。でも社会に出てしまうと、意外とそういう場所は少なくなります。会社以外の人と知り合う機会も減り、どんどん息苦しくなっていくばかり。

僕は横丁の中を社会的な肩書きや年齢、性別など、いわゆる常識的なものから解放された、コミュニティだと捉え、学校とかけて『大人の廊下』と呼んでいます。

すれ違う人と気軽に、対等な立場で話すことができるよう、もともと狭いスペースは拡張せず、狭いままにしてあります。通路部分や店内が狭いと、「ちょっとすみません」「あ、ハイどうぞ」というお客さん同士のちょっとしたやりとりが、自然に発生します。 

その小さな一言をきっかけに、前の日まで知らなかった他人同士が、お酒を酌み交わして、知り合いになれる。大人になってからそういう体験ができるのってちょっと貴重ですよね。そんな面白さを求めて、ひとりでに人が集まってくる場所が、僕のイメージする横丁です。

やりたいことはずっと変わらない、目指すのは大人の“溜まり場”

【Q】今、新しく手がけているプロジェクトは?

いま進行中の取り組みがたくさんあるのですが、面白いのは屋形船と、渋谷と有楽町エリアで作ろうとしている新しい横丁プロジェクトの2つです。ひとつめの屋形船は、いまも東京湾の日の出桟橋から出発し、東京ゲートブリッジまで定期運行している遊覧船と連携し、当社で運行以外のコンテンツやプロモーション、飲食と運営の部分を担当します。


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