企業インタビュー
2016年12月02日
全国各地で700店舗以上を展開する大衆中華食堂「餃子の王将」が、女性をターゲットに生み出した新業態「GYOZA OHSHO」が好調だ。週末だけでなく平日にも、空席待ちの行列ができるなど人気を呼んでいる。店舗数も2016年3月に京都でオープンした1号店を皮切りに、8月には兵庫県・芦屋、10月には関東初の埼玉県・大宮と順調に出店を重ね、着実にファンを増やしている。
今回訪ねたのは、京都の1号店で初代店長として陣頭指揮を執り、現在はエリアマネージャーとしてブランドの成長を見守る松田信幸さん。ファンや業界を驚かせた1号店のオープンから半年、これまでの足跡と現状について語ってもらった。
エリアマネージャー松田信幸さん
これまでの「餃子の王将」は、「旨い、早い、安い」という男性向けのイメージで完成されていたという。
「今後、会社が事業を拡大するために、女性向けのマーケットは外せませんでした。ここ2~3年の間に『餃子の王将』でも、女性向けのメニュー展開やイベント開催などを行ってきました。しかし女性向けのイメージは、なかなか浸透しなかったのです」
実は、既存ブランドの持つイメージこそが、課題だったのだ。
そんな「男っぽい王将」のイメージから脱却すべく、女性をメイン
「GYOZA OHSHO」を強く印象づける、カフェのような黒色や木目を基調としたシックな店舗デザイン。ヘルシーなオリジナルメニューなどは、このチームだからこそ生み出された賜物と言えるだろう。
「女性向けの王将」という珍しさばかりに注目が集まりがちだが、この業態のポイントは他にもある。業態のベースの部分に「餃子の王将」イズムがしっかりと継承されている点だ。
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