企業インタビュー
2016年05月17日
まだ陽も暮れない夕方から、日付が変わろうとする深夜まで、時間帯を問わず賑わいを見せる店がある。骨付鳥などの鶏料理とハイボールをメインに提供するバルスタイルの居酒屋『がブリチキン。』だ。
がブリチキン事業部長 清水良太氏
現在、FC(フランチャイズチェーン)店を合わせて、全国に40店舗(2016年5月現在)を展開している、株式会社ブルームダイニングサービスは、もとは他社のFCチェーンに加盟する1企業だった。
「経営のノウハウが溜まってきたので、次に『自分たちのやりたいこと』を始めたのが『がブリチキン。』なんです」。そう話すのは、同社事業部を統括する清水良太氏。業態の立ち上げから、店舗数を急速に拡大していった要因を探った。
骨付鳥はワイルドにかぶりつくのが作法
すれ違うのが難しいほど混みあった店内では、仕事帰りのサラリーマンやOLらが肩を寄せ合っている。そんな客の大半がオーダーしているのは、名物の『骨付鳥』(骨の付いた鳥のもも肉をオーブンや網で焼いたもの)や、からあげだ。
「女性のお客様も気取らずに、骨付鳥にかぶりついて欲しいというコンセプトがあります。そのために、キレイすぎる店はNG。それよりも『気軽さ』や『フランクさ』といった部分を大切にしています」
からあげや骨付鳥を、自社のメインメニューに据えたのは、代表の加藤弘康氏。たまたま香川県を訪れた際に、目に止まったご当地グルメ『骨付鳥』のとりこになったことがきっかけだという。現在、店舗で提供しているものは、本場の味に香辛料やハーブを複雑に組み合わせた、自社のオリジナル商品で、これを目当てに店を訪れるファンも多い。
そして、からあげや骨付鳥のお供として飲んでいるのは、生ビールではなくハイボールだ。
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