企業インタビュー
2015年12月15日
2012年10月、高級魚と朝締め魚介に特化した海鮮居酒屋として東京・神田に1号店をオープンした『俺の魚を食ってみろ!!』。都内を中心に8店舗(2015年11月現在)を展開し、客単価4500円という居酒屋としては少し高めの価格設定でありながら常に賑わいをみせている繁盛店だ。
運営元は株式会社BC&BF。専務取締役の岩﨑大輝氏に、インパクトのある店名に込められた思いや、選ばれる店へ成長を遂げるための秘訣を聞いた。
きっかけは、同じ居酒屋に勤務していた仲間が集まり、居酒屋運営の会社を立ち上げた事から始まる。
株式会社BC&BF 専務取締役 岩﨑大輝氏
「20歳そこそこの若い男が集まって、これからの人生をどうするか話した結果が“自分たちで店を経営しよう“という事だったんです。本当に勢いだけで始めましたね。経営に関する知識はゼロからのスタートだったと思います」
実は『俺の魚を食ってみろ!!』の前にも、創業メンバーで居酒屋を開業したことがあったそうだ。客単価は4000円前後、新鮮な刺身、白金豚、日向地鶏などを安く提供する総合居酒屋だった。しかし、価格設定や素材には問題がなかったにも関わらず、経営は軌道に乗らなかったという。
「3ヶ月に1回来てくれる方はいても、週に1回来てくれるようなコアなリピーター層がいませんでした。良い素材を安く提供しているのに、なぜだろう?ふと立ち止まって考えた時、自分たちの店の“ウリ”がお客様に全く伝わっていないと気付きました。そこでもっと分かりやすい“メリットに特化”した業態を作ろうと考えたわけです」
次のページ: 店のウリを伝えるためには、とことん振り切る
>> もっとみる