企業インタビュー
2015年12月01日
遠藤優介(えんどうゆうすけ)…1983年、横浜生まれ。中学1年でサッカーのユースチームにスカウトされイタリアへ渡る。18歳で帰国後、イタリアンレストランなどでピッツァ職人の修業やコンサルタントなどの経験を積み、2011年5月、東京・吉祥寺にレストラン業態の「PIZZERIA BAR NAPOLI」をオープン。現在、国内外にフランチャイズ店を含め100店舗以上を展開する。
2011年5月に東京・吉祥寺で1軒のナポリピッツァのレストラン「PIZZERIA BAR NAPOLI」がオープンした。それからわずか4年半で、フランチャイズを含め店舗数は48店に至るまでに急成長した。仕掛けたのは、株式会社遠藤商事・Holdings. 今や全業態で100店舗、年商は40億を超える。今回はどのような経営手法でその急成長を実現したかについて遠藤優介社長にお話を伺った。
【Q】吉祥寺に「PIZZERIA BAR NAPOLI」(以下、ナポリ)の1号店を出すことになったきっかけは何ですか?
吉祥寺の「ナポリ」1号店
もともとは私がコンサルタントとして関わる予定だった飲食店向けの物件が、立地の条件を理由に空き物件になったことです。元々、独立する気があったのと、私がイタリアンレストランで経験したことを実際の店舗で“試してみたい”という気持ちがあり、その物件を使ってレストラン業態の「ナポリ」をオープンしたのが始まりです。
【Q】試してみたかったこととは?
ナポリピッツァそのものですね。当時日本でピザといえば、生地よりも具材がメインのアメリカンピザが主流でした。料理提供の時間も長く、ピザ=ジャンクフード的なイメージでした。でもナポリピッツァは生地の美味しさにこだわっている分、具材が控えめで、どちらかと言うと“ヘルシーな料理”だったんです。生地自体が薄いので焼き上がりも早く、提供時間を早くできるのも特徴です。このピッツァの味を日本の市場で試してみたかったんです。あとは価格面でもアメリカのピザは1枚2,000円以上で“高い”というイメージがありましたから、まずはその常識から打ち壊してみたいと考えていました。
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