“食”業 経営者

飲食業未経験だから生み出せた、半歩先の店舗経営術~株式会社イイコ 横山貴子社長

2015年06月03日

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横山貴子(よこやまたかこ)・・・1963年、静岡県生まれ。美大を卒業後、33歳の時に東京・恵比寿に看板なし、
メニューに価格表示なしの「201号室」をオープン。2015年6月現在、国内で4店舗を展開。

飲食業界は未経験ながら、30代で一念発起して1997年恵比寿に「201号室」という個性的なネーミングの店を作り、人気店に育てた株式会社イイコの横山貴子社長。

以来、拡大路線とは一線を画し、「半歩先の食」をテーマに展開している。現在は、麻辣香鍋の「中村玄」、ジンギスカン料理の「Club小羊」、自家製醤の自然派中華「月世界」、中国少数民族料理の「ナポレオンフィッシュ」を運営している。どの店も表に看板を出さず、あえて隠れ家のような店作りを目指すなど、飲食業界の“ルール”に捉われない店づくりが、注目を集めている。

常に笑顔を絶やさず、自らの「やり方」について横山氏が語った。

未経験から決心した飲食業界での「起業」

【Q】飲食業を始めたきっかけは何でしょうか。

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美大を卒業後に就職してから、20代のうちに転職を9回経験しました。ところが30歳を目前にして、漠然とこのままでいいのかと思うようになったんです。そもそも性格的に会社勤めが向いていないのは自分で分かっていたので、悩んだ挙句に出した答えが『起業』だったんです。

ただ、何をするかは決めていなくて、ましてや飲食業の経験もなかったので、飲食店をやろうなんて思ってもいませんでした。それでもとにかくお金だけは貯めておこうと、30歳からの3年間で500万円を貯めました。そうやって物欲を我慢してみたら、それまで好きだった洋服やアクセサリー、クルマや旅行といったものが、私の人生においては単なる付属品だと思えたんです。

でも、ひとつだけ我慢できないことがありました。それが、好きな人たちと飲みに行ったり、美味しいものを食べに行ったりすることでした。これこそが自分が本当に好きなことなんだと気付いて、飲食店をやろうと決めました。

【Q】1店舗目から2階の物件を選んだのはなぜでしょう。

まずはお金の問題ですね。私も最初の頃は飲食店をやるなら1階でと考えていました。でも、貯金した500万円と銀行から借り入れた500万円を合わせた1,000万円で、内装工事など諸々を考えたら1階の物件は到底無理だと気づいたんです。

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