食の安全・安心企業に学ぶ

菅野製麺所に聞いた、多品種少量の生産体制を支える業界トップクラスの衛生管理方法

2017年01月25日

菅野製麺所_菌検査

創業から65年の間、一度も商品を回収するような事故を起こしていないという菅野製麺所。その理由は、徹底した衛生・品質管理にある。同社で製造する500種の商品のひとつひとつには、原材料や製造ライン、日付などを特定するため、商品の仕様書となる「商品規格書」を整備しているという。

食品情報のデータベース化を進め、ビジネスの可能性を広げる

製麺業界の中でもトップクラスの品質管理体制を敷く菅野製麺所。年々取引件数は増え、品質に関する問い合わせも比例して多くなっている。この対応を迅速にするため、商品規格書のデータベース化に取り組んでいるそうだ。

「世間で食品事故の話題が出る度に、取引先からさまざまな問い合わせをいただきます。最近は、要求される項目も多くなってきました。これまでは商品規格書をエクセルで管理していたのですが、顧客ごとの形式に合わせて個別に作成したので、時間がかかっていました。そこでデータの管理システム『BtoBプラットフォーム規格書』を導入したのです。2016年に始めたばかりなのですが、本格的に運用していけば回答時間を短縮できると思っています。今後は問い合わせにすぐに対応するため、営業担当者が出先からでも、パソコンで確認できるようにする予定です。迅速な対応は、食の安心に欠かせないことですから」(菅野社長)

FSSC取得で、海外進出する顧客の要望に対応

菅野製麺所商品の中華麺

菅野製麺所の今後の展開は、大阪や名古屋、札幌など関東以外の主要都市へ販路を拡大するほか、FSSC(国際的な食品安全システム認証)にも取り組んでいく考えだ。

「FSSCは、海外進出に挑戦する飲食店の要望に応えるために取得します。この認証ではHACCPでは不十分な問題を補えるのです。例えば、飲食店の名前が印刷されている段ボールなどは裁断して廃棄するルールがあり、廃棄食品の不正利用防止が期待できます」(善明氏)

高い商品開発力と徹底した衛生管理で、飲食店やスーパーを通じ、消費者の広いニーズに応えている菅野製麺所。これからの躍進に、大いに注目したい。


商品規格情報を一元管理して、問合せ対応の時間を短縮するBtoBプラットフォーム規格書

株式会社菅野製麺所

住所:東京都大田区西蒲田6-29-2
電話:03-3735-1561
事業内容:製麺類及び中華総菜・冷凍食品の製造販売
公式HP:http://www.kannoseimen.com/

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